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#12 おじさんの教えと若者の資産運用

私が資産管理や資産運用のアドバイザーになったということが
少しずつ私の周りに認知が広がってきており、
久々に会った友人から
面白そうなことやってるらしいね
と言われることが増えてきました。

そうです。
なかなか面白い仕事をしています。

いわゆる保険の窓口的な?
という既に100回くらい聞かれた問いに答えつつ
自分がしている仕事を説明していると、
段々と皆興味深そうに聞いてくれます。

そして一通り話をした後に、
よく聞かれるのが
「結局何すればいいの?」というお話です。

結論若者が気になるのは、
何すればお金が増えるのか、
手っ取り早く儲けたいんだけど…
講釈はいいからお金増やす方法教えてくれよ!

というところじゃないかと思います。
お金儲けを教えてくれよっていうのが本音ですね笑

偉そうにお話するわけではないのですが、
今日はそんな若者目線でのお話です。

手っ取り早くお金は増えない

いきなり夢の無い話を、、
とお思いかもしれないですが
資産は手っ取り早く増えないみたいです。

数年で資産が倍になる!みたいな
YouTubeショート動画をよく見ますが
適正ではないものが多いです。
そんな都合良くはいかないですね。

さて、本題に入りますが、
同世代と話しして思うのが、
やはりなんといっても
投資や資産運用が身近になってきています。

ただ、身近になってきているが故に、
投資に過度な期待感があると感じます。

・投資は必要だと感じている共通認識がある
・実施投資しているかは人それぞれ
・資産が結構増えていくものだと思っている

こんな風な印象を受けます。
では実際に、よくあるケースで考えてみましょう。

例えば収入から毎月1万円を毎月積み立てたとします。
4年間積み立てて、利回りを4%で
コツコツと運用できたとすると
シミュレーションは以下のようになります。

元本(積み立てた元手)は48万円、増えた金額は4万円です。
どうでしょう、そこまで爆発的に資産が増えているわけでは
ないというのがお分かりかと思います。
(データ検証は金融庁HPより)

もちろん、個別株で投資信託以上の結果を出すことは
有り得るかと思いますが、
普通の人が普通に運用したらこんな結果だと思います

そんなにすぐ増えるわけじゃないんですね。。

コツコツ積み立てればいいのか

なんでそんなことを書いてみたかというと、
実は先日、お付き合いのある方の
お子さんの資産運用の相談をいただいたんですね。

相談といってもライトなもので、
アルバイト代から毎月投資に回せそうとのことで、
どういった運用をするのがいいか、
という相談でした。

その方とお話するのは少し先になりそうなので、
質問をもらってから色々と考えています。
シンプルながら、なかなか難しい相談です
結構悩んでいます笑

まず、若いながらも資産形成を考えていることが
素晴らしいなという風に思います。
私はそこまで考えていなかったです。。

普通の社会人であれば、アドバイスは容易いですが、
相手は高校生、大学生のお子さんです。
我々大人は、あるいは資産運用のアドバイスをする私は
なんとアドバイスするのが良いでしょうか?

皆さんならどう考えますか?

高校生、大学生になんて伝えるのがベストか。

資産を産むのは資本、自分の一番大きな資本は?

実は私も結構悩んでいまして、
色々と考えたことを書いていきたいと思います。

こんな形で考えてみました。
まず前提として、20代、30代のうちは
資産を産む最大の資本が
自分の人的資本であると思います。

分かりやすく言えば、
若いうちにお金を生み出すのは
不動産でも株でもなくて自分だということです。

20代=頑張って働くことの効果がいちばん大きい

上の写真じゃないですが、
頑張って働いて稼ぐのが一番大きいです。
元手が無いわけですから、当然と言えば当然です。

先程の例で、仮にアルバイト代から
月々1万円を毎月積み立てて、
大学4年間18才~22才まで貯めたとして
大学卒業時に52万円になったとします。

ちょっと足を延ばして
海外への卒業旅行にも行けそうですが、
そのあとは社会に出ていくことになります。

社会に出て、資産を形成していく上では
自分の馬力を高めておく必要があると思います。
速く走れる脚力や、ひと漕ぎで大きく進む車輪が必要です。

つまり、大学生活を通して50万円を貯めるのではなく
50万円を自分自身に投下して、
社会人生活がスタートする段階で
より収益を生みだせる人間になっておくというのが
一番効率的な資産運用ではないかと思いました。

ただ第一歩として、
資産が無ければ資本に投資できません。
元手となるお金が無ければ、
自己投資もできないため一定の貯金スキルは必要になるでしょう。

アドバイスするならこんな感じでしょうか

大人がアドバイスするとしたら…
ざっとこんなことでしょうか。
・ある程度の貯金スキル(散財しないスキル)は必要
・貯めた資金をもとに、自分に投資する
・自分への投資の内容は本でも経験でもなんでもいい
・興味関心があることで、長く続けられることがいい
・投資の経験は社会人になる前にあっても良い

社会人になってからは
貯まっていくお金の中で投資にも触れていくはずです。

その際の下地として、
学生のうちから投資に触れてみるのは
良いのではないかと思います。
10万円もあれば買える株は結構あります。

またお金に関してやらかしておくというのも重要で、
学生生活のうちにお金に関する小さなミスをしておくと
大人になってから大きな損や詐欺被害に遭いにくいとも
私は考えています。

そういった意味でいうと、
友達にお金を貸すと後々面倒になるから
貸さない方がいいんだなとか
アルバイトと扶養について考えてみたりとか、
自然にお金について勉強していくと思います。

トレードのつもりで塩漬けになって
30万円くらい損した思い出も、
今となってはいい思い出です。

タイトルのおじさんのお話をそろそろ、、

おじさんの教えはあながち間違ってない

そういった意味では、
経験というのもたいそう貴重な自己投資だと思います。

私が学生の頃、
若いうちは遊んだ方がいいよ!旅にも行った方がいい!
海外は特にね。大人になると遊べないから。

とよく目上の人に言われて、またまた~!
と思っていましたが案外当たっていました。

これを言い出したらおじさんだと
かつて私は思っていたのですが、
既にそう思ってしまっている自分がいます笑

勉強や自己投資も同じで、
お金があるならば、自分への投資に全振りしていいと思います。
おじさんの教えって間違ってないんですね。
当時のアルバイト先の店長や関わってくれた先生方にも
その教え合ってましたと、伝えたいところです。

10代、20代がやっておきたいこと

という訳でここまで書いてきましたが、
結論10代、20代は自分自身の技術やスキルアップ、
経験に全振りしてしまっていいのだと思います。
 
稼ぐ力とよく言われますが、
大事なのは、大きさと方向の2方面かと思います。
自分の技術力(他者に取って代わられないスキルか)
稼ぐ方向(長く関心を抱き走り続けられる分野か)

両方そろった生き方を見つけることは難しいですが、
それを探すための経験に、
お金を使っていくのがいいかと思います。

私自身は、資産運用や個人、そして法人オーナーへの
広く資産全般へのアドバイスを続けていきたいので
その分野で飛び出せるように、
20代の残り、そして30代と頑張っていきたいと思います。

それでは、最後までありがとうございました!!

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