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World Travel Log 2024.01-1

27歳、世界一周中のログ。

1/1 (月)

正月からラパスへ移動。移動中、姪の写真を見る。天使のようで可愛い。

ラパスは山に囲まれたすり鉢のような形の街。街中を「チョリータ」と言われる伝統的な服を着た女性たちが歩いている。こういった文化が廃れておらず、未だ首都の中にも残っているの、すごい。

ボリビアは南米の最貧国とされている。街中を見るとやや寂れている様子から、それが真実であると伺える。

流石に新年は空いている店が少なく、ギリギリ見つかったファーストフードを食す。醤油味の味付けで美味しいが、味が濃い。実家のお節を画像で楽しむ。


1/2 (火)

朝から日本の能登地震の知らせを知る。正月だろうと寒さ厳しい冬だろうと災害は関係ない。寒さの中避難する人、津波の恐怖に震える人に想いを馳せる。

海外を見ていると、日本は比較的住みやすい国だとは思う。でも災害はピカイチといっても良いくらい多い。北欧で平気で家が100年以上使われていたり、修理や増築を自分でしていたり、平気で皿やグラスを平積みする様子を見た。地震が起きないって、地面が激しく揺れないって、そういうことなのだ。

中学2年生で体験した東日本大震災を思い出す。ヒビが入るほど激しく揺れた校舎、テレビをつければ流れる非営利団体のCM、原発の中継映像、凄惨な被害状況。そして時間がくれば家族でろうそくを灯した計画停電。今考えると歴史の1ページに刻まれるような大きな出来事だったと思うけれど、当時の私はあまりしっくりきていなかった。思ったよりも自分が悲しくなくて、苦しくなくて、両親の反応とのギャップを感じていた。

今ならそう感じた理由がなんとなくわかる。14歳、中学2年生という年齢。まだ「世界」というものがはっきりと定まっていない年齢。例えるなら彼女にとっての「世界」はスライムのように流動的なものだったと思う。

そんな彼女にとって、悲劇的な事実は「スライム状の『世界』を固めていくための1つの材料」に過ぎなかったのだと思う。「世界はこんなことが平気で起こるものなのだ」と捉えることで、自分の中で「世界」を構築していこうとしていた。3.11も、9.11も、その材料だったはず。

今日は近所のGoogle Mapで評価の高い中華料理屋へ。味に期待して訪れたものの、強い化学調味料の味がするわ、ソースは不味いわで最悪の体験。「ラパスで最高の中華!」と言っていた人たち、考え直した方が良いレベル。

世界にはこんなにも舌に合わない料理が溢れているんだと知れる今回の旅。文化に優劣はないというのは大前提としても、和食って手の込んだよく考えられた料理だなと思う。海の幸、山の幸に恵まれた環境であることも要因の一つだろう。(高山地は水が100度未満で沸騰してしまうため、米が美味しく炊けない)


1/3 (水)

今日はセントロまで出て、市場を散策。もう不味い料理は食べたくなかったので、日本人のブログで探した市場の美味しい料理屋を訪れることに。チョリソをパンに挟んだチョリパンは美味しかった。ご飯と肉と目玉焼きとサラダのプレートも食べた。ちょっと獣臭いけど、まぁまぁ。

その後ウォーキングツアーに参加。魔女市場があったり、なかなか興味深い街、ラパス。

夜は日本人経営の日本食レストランへ。生姜焼きとヒレカツ、豚キムチ、あまりのおいしさに感動。何より米が美味しすぎる。メキシコのすき屋以来の感動。


1/4 (木)

今晩は夜行でウユニに移動。その前に泥棒市場やおばちゃんプロレスを観にいく。

泥棒市場は広大すぎて全ては回れなかった。意外と盗品は売られていない印象だった。でもたまに本当に家の中のあまりモノみたいな物品を売っている人がいる。いつ売れるのか心配になるような古いもの。これが彼らにとって1番効率良くお金を稼ぐ手段なんだろうか。

古着屋さんで防寒着を購入。800円くらいだった。エストニアの50セントダウンよりは高いけど、良い値段。

おばちゃんプロレスを観にいくのに色々調べて行ったのだが、どうやら今日はやっていない様子。なんとかしてたどり着いた会場で無事閲覧できた。道中、エルアルトの街の治安の悪さを雰囲気で体感。

プロレス自体は面白かったしアットホームな感じだった。やはりプロレスの頂点はメキシコなのだなと実感。技術はめちゃ高い。

帰り道、ラパスの街を上から見る。星空がひっくり返ったようなキラキラした美しい街。

バスターミナル近くのローカルレストランで食事。泣くほど美味しくないご飯。辛い。


1/5 (金)

朝7時、ウユニに到着。ホテルのチェックインができるまでロビーで待機。9時ごろ部屋に案内される。しばらく仮眠。

ご飯を食べに市場へ。リャマの肉を刻んだものを白飯に乗せたご飯を食べる。うーん、獣臭いしお米が美味しくない。

ウユニ塩湖を観にいくデイツアーとナイトツアーに申し込んだ。

夜、2時半まで寝られず。高山地に来た弊害かな。ウユニが最高地なので今後良くなることを祈る。


1/6 (土)

朝起床してから具合が悪い。フラフラになりながらデイツアーへ向かうと、人数が足りないのでキャンセルと言われた。どうやら2人来る予定の日本人客が、ラパス行きの飛行機に乗り遅れたかららしい。2人分課金して今日行くか、キャンセルして別の日に振り替えるか選べと言われる。

とりあえずキャンセルして返金してもらったものの、パートナーと2人ともモヤモヤとしている。事前に申し込んで時間に正しく来た私たちのツアーが、なぜギリギリでキャンセルした人たちの影響でなくならないといけないのか。我々は時間に余裕を持って来たからよかったものの、これが日本から短期間のツアーで来た人だったらどうなるのか。パートナーが思いの丈をメッセージしてくれたところ、明日の昼のツアーをたとえ2人でも開催してくれるとのこと。いつもこういうことを彼に頼ってしまって申し訳ない。

正午ごろから急激に具合が悪くなり、発熱。食欲はほぼゼロに。寒気がすごい。16:30のナイトツアーの集合直前には解熱剤を飲むことにして、とりあえず寝る、寝る、寝る。

16:30前に解熱剤を飲みドーピングをしてツアーに参加。夜は冷えるウユニ。雨季なこともあり、今日は嵐であまり夕日が見えなかった。でも粘りに粘ったら少しだけ鏡張りが見られた。

星空を観る頃には体調が最悪に。そりゃ、寒いもんね。でも新月近くの明かりがない場所の星空は綺麗だった。

吐きそうになりながらホテルに帰る。とりあえず明日の10時の集合時間までには良くなりますように。


1/7 (日)

今日はウユニのデイツアーに参加。体調は回復してきた。韓国人のテホと仲良くなった。優しくて穏やかで可愛らしくていいやつ。変な歩き方しながら自撮りしてた。

晴れた昼間のウユニは天国みたいな場所だった。天国ってこんな場所なのかなって。でも、この世を離れる人は増えるばかりだから、実際にはもっと人混みなのかもしれないな。リメンバーミーの世界みたいだ。

それとも天国とは、鬼滅の刃の無意識領域とか、呪術廻戦の生得領域みたいな感じでそれぞれ人の中にあるものなのかもしれない。この世を生きた生物の情報はマスタとしてデータベースに保管されていて、各人が領域から自分の人生に関わる人を参照してるみたいな。ビューみたいな感じ?

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