見出し画像

生活のゲーム思考 【#65】


新鮮な成熟を求めて

最近のnoteを継続して読んでくださっている方はお分かりのように、修行僧ライクな生活は相変わらず続いている。淡々と強靭に、習慣のネジを主体的に締めながら日々を踏んでいく感覚。「思考は現実化する」は真であろうが、それを土台から起動されるのは習慣に他ならない。

なかなかけっこう退屈に苛まれていたけど、ある取材からインスピレーションを得た。仕事だけじゃなくて、何気ない日常にも「ゲーム性」を見出すこと、そして自分なりの「戦略」を立てること。人生は”自分なりのプリンシプル”を打ち立てることに挑むゲームなのかもしれない。

直近のルーティンはだいたい次の通りだ。起床して、胃に何かを収める前に外を30分程度走る。決まったパッケージの朝食(バナナ、オイコス、プロテイン+MCTオイル、ジム前であればおにぎり)を摂る。生活を記述するなら、固有名で書き記した方がいい。

この後、パーソナルトレーニングに向かうのだが、朝食を抜くとガス欠状態なので、まったく身体が動かない。エネルギーを駆動させるために朝食は必須で、そこからもうトレーニングは始まっている。トレーニング中はEAAを摂る(VALXのライチ味が美味しい。飽きない)。

正味50分ほどのトレーニング後は、膨大なリストから選べるプロテインスムージーを一気に飲み干す(中身としては、バナナ半分、低脂肪牛乳、氷、プロテインとのこと)。今日は原点回帰して、マスカット味を選んだ。

土日は激混みするので避けて、平日インテンシブにすることにした。

そのまま、有楽町ITOCIAの地下に入っているサラダボウル専門店 WithGreenに開店と同時に雪崩れ込む。もうほとんど毎日食べているが、メニューは初日から一貫してレッドチリチキンのコブサラダだ。食物繊維を強化したいので、塩麹しめじをアドオンする。

たっぷりサラダボウルが$10せずに食べられる世界線。アメリカに飛ぶ前に円安を味わっておこう。

外食の代替候補としてはリンガーハットの食べるスープとか、吉野家のキムチ牛サラダを選ぶことが多い。

食事中はプレミアリーグのハイライトを観るか、PIVOTの動画を消化して、ビジネストレンドを一応押さえておく。そこから近くのルノアールに入って仕事を開始するのが定番だけれど、今日のようなオフはいくつかオプションがある。

コリドーの湯。AM11開店直後はほぼガラ空きなので、狙いたい。

第一候補としてはサウナになるけれど、体感として中長期的な健康が害される感覚を覚えているので、意識的に頻度を減らそうとしている。休憩スペースでは作業もするものの、多くの時間は読書に充てる。鈍器ほどの厚さがある京極夏彦の『鉄鼠の檻』をようやく3分の1ほど読み進めたところだ。物語の舞台が箱根の旅館なので、湯上がりに読むのも悪くない。

昨日はDr.ストレッチに、今日はヘッドマニアに行った。いい感じにストレッチのかかった習慣のサイクルが回るとついつい追い込みがちになり、ケアが後回しになってしまう。けれど、しっかりと休息を取ったりメンテナンスの時間や日を設けることで、結果的にいろんな意味で長い距離を走れるようになる。これも歳をとって身体知として学び得たことだ。経験は刺激を奪う代わりに、安心を与えてくれる。ならば、新鮮な成熟を求めたい。

味の選択は塩一択。十分に美味しい。むしろより素材を感じられる。

あらゆる会食を可能な限り「焼き鳥」に寄せ切るスタイル。タンパク質、ハイボールドリブン。3週間ライスとビールからの逃避に成功している。何年前だったか、落合陽一さんがスパッと酒をやめたことがあった。「酒を飲むと作業時間が持っていかれるからね」と言っていたのを思い出す。夜の時間がブロックで持っていかれるのは体感として間違いない。酒量と生産性は嫌らしいほどに相関する。

経営者は「非合理」の先にある「合理」をみている

編集協力で参加させていただいた『ChatGPT vs. 未来のない仕事をする人たち』の3刷が決まったとの連絡が入った。Amazonのレビューももうすぐ100に達しようとしており、概ねポジティブな感想が多くて嬉しい。

直近の仕事関連の動きもいくつか列挙しておくと、引き続きNOT A HOTELの発信面を下支えしてもらっている。モメンタムのあるスタートアップの近くに身を置き続けることは、この仕事を始めた頃から意識をしていることだ。エネルギーは身体的物理的に輻輳ふくそうするものである。

たとえば、最近だと開業一周年イベントで、創業者の濱渦さんと最初の投資家であるANRI・佐俣アンリさんの対談をレポーティングさせていただいた。常軌を逸するほどのこだわりだけがブランドを浮かび上がらせる。予定調和ではない掛け合いだけが生むグルーヴ感がテキスト越しに伝われば幸いだ。

ここから先は

2,047字
この記事のみ ¥ 500

ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。