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企業間の垣根を超えたマーケティング&クリエイションチーム「CIVE」

「CIVE」というチームをスタートさせました。
「サイブ」と読みます。
Creation / Identitiy / Vibes / Good Experienceの頭文字からとってます。
この、CIVE として初のnoteでは、なぜこのチームを設立したかという経緯について書きます。


Webの会社としてやってきたこと

株式会社ライデンという会社を経営している僕は、プロデューサー、つまりプレイヤーとしても仕事を続けています。以前、個人事務所からの脱却という記事を書いて、脱プレイヤー宣言、組織をつくることに専念しようとして、今もそう思ってますが道は平坦ではないようです。それはさておき、ここ数年僕がやってきたのは、

外部の適切なパートナーをアサインして、
効率的なチームをつくることでした。

はるか昔、僕たちはWebの会社としてスタートしましたが、Webサイトは、基本的には箱なので、どういう中身にするのか、が重要であって、そこには企画の専門家、言葉の専門家、アートワークの専門家、スクリーンデザインの専門家、映像の専門家、写真の専門家、スタイリングの専門家、ナイスなWebエンジニア、ナイスなプロジェクトマネージャー、などなどさまざまな役割と才能が必要になります。僕はプロジェクトの内容や予算によって誰に依頼するのが良いかを考え、そして皆さんがどうすれば気持ちよく仕事をできるか、ということを考えながら、謝ったり、トイレ掃除したり、謝ったり、根回ししたり、謝ったりしてきました。

企業のマーケティング課題は複雑になった

そんな中ここ10年くらい、「企業のマーケティング課題」を俯瞰で見ると、マスメディアの時代(死語)に比べるとかなり細分化され、求められる専門家も細分化されてきました。なので僕も常に、色々なジャンルのパートナーさんを見つけることだけは、心がけていました。僕が入る仕事に関して言えば、プロジェクトが自社だけで完結することはほぼなかったし。

ひとくちにマーケティング領域といいましても、、、

僕たちは、主にクライアント企業のサービスや商品が消費者に届く、購買される局面において、価値を提供しています。その中でもライデンの場合は「クリエイティブ」と呼ばれる領域でした。

しかし「クリエイティブ」は派手な印象もありますが、それ以前に消費者との接点を構成する要素を、多岐に渡ってケアする必要がでてきました。
SEOだったりSEMだったりSMOだったりコンテンツマーケティングだったりオンライン広告だったり、いわゆる「デジマ」と呼ばれる領域が細分化し、そして早いサイクルでPDCAを回して勝ち筋を見つけることに重点が置かれ、当然企業の皆さんは、マーケティングコストのアロケーションを変えていきます。僕らのようなハイカロリーな高価格帯Webサイト市場に割り当てられる予算は少なくなっていくのが道理です。

そんな時代の流れに対し、ちょっとした焦りと投げやりな気分で向き合っていた僕は、ある自己矛盾に気づきました。

以前は、CM至上主義、マス広告至上主義のクリエイターを見て「額縁広告とか流行んねーよイマドキ」と思ってた僕たち自身が、「額縁Webサイト」にこだわってるじゃないかと。まさに青天の霹靂。

要するに、企業のマーケティング課題が多岐に渡り細分化されているということと、コンサルティングファームが広告会社として機能したり、僕らの命の恩人である電通さんが「AX,BX,CX,DX」の4軸にシフトしていくこととか、僕らのような小規模クリエイティブの会社と、大きな資本とのM&Aが加速しているみたいなことは一直線に繋がっています。

点のままだとマズくないか?

そんな自己矛盾に蓋をしながら、僕は思っていました。
「しっかし、僕たちクリエイティブ業界って、みんな「点」のままだよな」

そうなんです、「Webです!」「グラフィック&アートです!」「SEOです!」「映像です!」「コンテンツマーケです!」「SNSのグロースです!」「ブランディングや!」と、いうふうにずっと点で存在してるな、、、と。しかも優秀な人ほど独立して「点」」になる傾向にあります。

しかし企業からすれば、欲しいのは点じゃなくて、それらのインテグレーションによってもたらされる解でありソリューションであり、投資に対するリターンです。

であるならば、少なくとも、狭くても、面になることが必要だよね、というのが僕の結論でした。しかし我々のような企業が複数領域の優秀な専門家を雇用して組織化、部門化するのはほぼ不可能です。

であるならば、ゆるく手を握るべきだということでスタートしたのが「CIVE」です。

CIVEの価値

2行くらいでまとめると、こうなります。

マーケティング/クリエイション領域において、企業のビジネス課題をワンストップでサポートする組織

CIVE初期構想時の資料より

そしていきなりまとめに入りますが、ここが重要なところで、我々のような組織に必要なのは、専門家としてのスキルは勿論ですが、「能動的に課題解決を見出すビジネス力」だと考えています。

これがないと、生きていくことはできません。

よって我々CIVEのメンバーは、適切な指示を受けて機能する「オペレーションのスペシャリスト」ではなく課題解決に向けて自分たちのスキルをどう活かすか、能動的に考える「ビジネスパートナー」であるべきだと思っています。

僕自身、常に何かに挑戦してないと呼吸が浅くなって廃人のようになるので、ここでもヒリヒリ、ハラハラを通じて人の役に立ちたいと思います。

プロデューサー/CIVE Founder :井上雄一郎

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