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「愛する」と「働く」の共通項

HeaRの行動スタンスの一つに「愛」があります。

前職時の上司から「仕事には愛が大事だ」「そのアウトプットには愛が全然詰まっていない!」と愛についてたくさん教わりました。今では自分も愛の重要性を噛み締めて仕事しています。

そこで改めて愛について学ぼうと思い、書籍「愛するということ」を読みました。恋愛はもちろんのこと仕事にも活かせる話が満載です。

本の初っ端から
「愛とは、誰もが味わえる感情ではない」
と愛の常識をひっくり返されました。
「愛とは、技術である」
とこの本では定義しています。

この本が言わんとするのは、愛というものは、その人の成熟の度合いに関わりなく誰もが簡単に浸れるような感情ではない、ということである。自分の人格全体を発達させ、それが生産的な方向に向くよう、全力をあげて努力しないかぎり、人を愛そうとしてもかならず失敗する。満足のゆくような愛を得るには、隣人を愛することができなければならないし、真の謙虚さ、勇気、信念、規律をそなえていなければならない。これらの特質がまれにしか見られない社会では、愛する能力を身につけることは容易ではない。そのための第一歩は、生きることが技術であるのと同じく、 愛は技術であると知ることである。

当書籍でも「愛」と「仕事」は共通する部分が多いと伝えています。

愛の本質は、何かのために「働く」こと、「何かを育てる」ことにある。愛と労働は分かちがたいものである。人は、何かのために働いたらその何かを愛し、また、愛するもののために働くのである。

そこで仕事と愛の関係について自分なりに考えてみました。

1.愛も仕事も、圧倒的GIVERであれ

愛も仕事も待つな(TAKERでいるな)ということですね。
愛に(恋に)落ちることもやんわり違うと言っている点が印象的でした。

愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに「落ちる」ものではなく、「みずから踏みこむ」ものである。愛の能動的な性格を、わかりやすい言い方で表現すれば、愛は何よりも与えることであり、もらうことではない、と言うことができよう。

2. 愛も仕事も、発達志向型が好ましい

最近書籍「なぜ弱さを見せあえる組織が強いのか」を読んで納得した部分が愛にも通じていたのでピックアップしました。

高いパフォーマンスを発揮しているリーダーは、「本来の自己」と「役割の自己」が高い次元で統合されていると言われています。
自分の弱さを隠すことに時間とエネルギーを費やすのはもったいないよね。だったら弱みを共有して、ともに育んでいこういった考え方(発達志向型組織)です。

恋愛でも仕事でも偽りのない自分をさらけ出せるかは大事なポイントですね。

成熟した愛は、 自分の全体性と個性を保ったままでの結合である。人をほかの人びとから隔てている壁をぶち破る力であり、人と人とを結びつける力である。愛によって、人は孤独感・孤立感を克服するが、依然として自分自身のままであり、自分の全体性を失わない。愛においては、二人が一人になり、しかも二人でありつづけるという、パラドックスが起きる。

3. 愛も仕事も、志高くあれ

愛の考え方で一番驚いた部分です。
特定の人間だけを愛するのは自己チューだと言うのです。

一番近くにいる人(家族・友人・恋人など)を愛しつつ、自身の「愛の輪」をどれだけ広げられるかが大事なんだなと学びました。
そう捉えると仕事も一緒ですね。自分(目先)のためだけに働くのではなく、世のため人のために働く。

愛とは、特定の人間に対する関係ではない。愛の一つの「対象」に対してではなく、世界全体に対して人がどう関わるかを決定する態度、 性格の方向性のことである。もし一人の他人だけしか愛さず、他の同胞には無関心だとしたら、それは愛ではなく、共生的愛着、あるいは自己中心主義が拡大されたものにすぎない。

4.愛も仕事も、覚悟がすべて

結婚式でよく聞く「愛することを、誓いますか?」の回答は
「愛します。(好きだから愛する!といった感情)」ではなく、
「愛します。(何が何でも愛する。といった覚悟)」が必要とのこと。

仕事も一緒ですね。目標達成に向けて
「達成します。(達成したいから頑張る!といった感情)」も大事ですが
「達成します。(何が何でも達成するといった覚悟)」が必要。

感情で話していたのか、覚悟で話していたのかはその後の言動で分かるので、どれだけ腹を括れるかが大事です。

誰かを愛するというのは単なる激しい感情ではない。それは決意であり、決断であり、約束である。もし愛が単なる感情にすぎないとしたら、「あなたを永遠に愛します」という約束にはなんの根拠もないことになる。感情は生まれ、また消えてゆく。もし自分の行為が決意と決断にもとづいていなかったら、私の愛は永遠だなどと、どうして言い切ることができよう。

この書籍を読んで、「愛」と「仕事」は似通っている。仕事に多くの愛を込めていこうと改めて思いました。


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