中学生が単身アメリカ留学をするまで
こんにちはこんばんは、リョウです。
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1.留学までの道のり
前回の記事にも書いたように、私は中学3年生の時に留学をしていました。
留学先はアメリカのノースカロライナとサンフランシスコ。 ホームステイをしながらアメリカの学校に通っていました。
中学2年生のある日のHR。
担任の先生から
姉妹校への留学募集&校内選考申込書のプリントが配布されました。
僕が通っていた中学校には、
アメリカとインドネシアに計3校姉妹校があり、
毎年交換留学という形で国際交流を行っていました。
中学生の僕は、英語が得意で好きだったのもあり、
アメリカ行ってみたいな、という気持ちがありました。
その日家に帰り、親を説得。
返答は「NO.」即答でした。
学費は無償で宿泊もホームステイでしたが、
渡航費や諸経費で50万円近い費用だったと思います。
中学生ながらに、とても高額という事は理解していたため、
諦めかけていました。
すると、父が、
「そんなに行きたいなら校内選抜に合格してみろ。」
と。
自分で言うのもなんですが、
通っていた中学校は中学受験をして入学した国立の学校で、
学力の高い学校で、勉強熱心な同級生や、帰国子女の友達など
ライバルが多かったように思います。
そして、肝心な選抜内容は筆記試験か英会話、それともリスニングなのか
当日までわからないというシステムでした。
試験までの1か月は
片道40分の通学電車の中ではリスニングをしながら、英単語本をひたすら読み漁る。
学校の休憩時間は、ALTの先生を訪ねて英会話の練習に付き合ってもらったり、リスニングのシャドウィングをする毎日。
試験内容も毎年変わるため、予想がつかず、不安な毎日。
そして、校内選抜試験当日。
試験内容は、「英語でのディスカッション」と「英語教師との英語面接」
ディスカッションは、拙い英語ながらも討論をすることができ、一安心。
そして、英語面接。
毎時間ALTの先生と英会話はしていたため、緊張することはなく、終盤へ。
良かった、乗り切れそうだ!
と思った瞬間。
今でも一言一句鮮明に覚えています。
教師:「Do you have a favorite singer? If so, please tell us what your favorite song is and why?」
リョウ:「My favorite singer is aiko.
And the song is ........... well.......」
頭の中には「カブトムシ」しか思いつかない。
カブトムシって英語で何と言うんだ、なんだったっけと思ったとき
洋楽の好きな父との会話を思い出した。
「このグループ名は、カブトムシとBEAT(拍子)を掛け合わせてつくられた 造語なんよ。」
そして、、、
「 Beetle!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
答えを絞り出せたことがうれしくて、大声になってしまい、
英語教師がビクッ!となっていた姿は一生忘れません笑
英語面接終了。
結果は無事合格。
この合格は父とBEATLESのおかげだと未だに思っています。 笑
そして、結果を両親に報告。
合格はしたものの、渡米することを許されるのかわからず
恐る恐る伝えると、
父親から、 「行きたいんだろ。世界の人の暮らし、学校、空気、身体で感じてこい。
この留学での成長を帰国してからの生活や将来に活かして、
費用の何倍もの価値に変えろ。以上。」
と。
こんな父親に将来なりたいと強く思ったのと同時に
僕のアメリカ留学が決まりました。
2.いざ、夢の国、アメリカへ!
僕は、アメリカのノースカロライナとサンフランシスコで
留学生活を送りました。
ライフスタイル、街並み、教育環境
僕にとって全てが新鮮な出来事で、毎日が刺激的。
僕がアメリカで通った学校には、
様々なバックグラウンドをもった人たちがいました。
人種や信条の違いや、家庭の貧富の差、いろんな人がいて、同じ話題について話していても、
相手によって全く違う方向へ話が進んで、
まったく違う着地点へと収束することは日常茶飯事。
だからこそ、毎回思考が揺さぶられる。
初めて、「会話をしていて頭の中が疲労困憊」という経験をしました。
日本でももちろん、様々な考えや思考を持った人はもちろんいますが、
日本は比較的裕福な家庭が多い印象があり、
人種や信条の違いも
アメリカのような諸外国ほど多様ではありません。
国籍はアメリカ人がほとんどで、もちろん会話の手段は英語だけ。
英語が得意と言っても、所詮中学生レベルなので、
自分の知っている英語を絞り出し、使えそうなイディオムや表現を引っ張り出して、ボディーランゲージでカバーしながら自分の考えを相手に伝えていました。
そうやって苦労しながらも、
英語を使ってコミュニケーションを取るという
楽しさを実感する毎日でした。
3.アメリカの学校の授業って??
授業内容も教師が板書をして生徒がノートに写してという日本でよく見かけるような授業形態ではなく、
授業の大半は、グループディスカッションやプレゼンを行っていました。
自ら予習をしてくることが授業の前提でした。
予習をする中で、何を学んだのか、その学習内容に対してどのような意見を持ち、考察をしたのか。
ということを個人で考えてきて、全体におとすというものでした。
それを'comment'と言っていました。
日本でもコメント、コメンテーターという言葉として
馴染みがありますが、ちょっと日本とはニュアンスのちがうものとしてアメリカでは使われていました。
日本におけるコメントとは、「感想」と同じようなニュアンスで使われますが
アメリカにおいてのコメントとは 、
自分の認識を述べた上で、
その事柄に対する価値判断、態度を明確にすること。
です。
この価値判断は、日本人の苦手なことではないでしょうか。
日本人の国民性として、
本音と建前を使い分けていたり、マジョリティに属することが良いと思う(長いものには巻かれろ)ということが例として挙げられると思います。
そのため、自分の考えや意見を完全に定め、
周りに伝えるということを嫌うように見受けられます。
しかし、アメリカで僕が見たのは、
「私は〜〜と思う。なぜなら、〜〜だから。」
とはっきりと言い切る生徒の姿でした。
かと言って、
自分の意見に固執して、周りの意見を汲まないということではないのです。
これこそがディスカッション、議論なのだと思いました。
もちろん、日本人全員がこれをできないと言うわけでもないし、日本人の国民性を侮辱しているわけではありません。
しかし、このような場面で
自分の価値判断を行うことができる人は
素晴らしい学習者であるな
と、強く感じたことを今でも覚えています。
もちろん、英語の運用能力も
この留学で向上したと思っていますが、
自分の価値判断を明らかにする態度。
を身につけたことが1番の成長と感じています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー今回は、僕が中学生の時にした留学のことについて、ざっくりとお話しました。留学についてや、アメリカでの生活については、また機会があればゆっくりと書きたいと思います。
質問などは、コメントやInstagramのDMに頂ければ、答えられる範囲で答えていきたいと思います。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
Bye:)
Ryo
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