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学校に行かないという選択②

本日は「学校とのやりとりで感じた事」です。

まだ起立性調節障害とわからなかったころ、学校に欠席の連絡をする日が増えたことが私の負担になっていった。
毎朝起こしても起きられなくて、起きたとしてもすぐにソファーに倒れこむ。学校へ行く時間がどんどん近づいてくると私は焦りだす。
学校に行くか休むかはっきりさせないと連絡できないから。

本人の様子を見るかぎり、学校へ行けそうな気がしない。いっそのこと、ずっと休みますといってしまおうか。そんな思いもよぎる。

それでも、先生からは1時間でもいいから学校に来て欲しいというような事を言われる。休む日が続いてしまうと、どんどん来られなくなってしまうからと。

「そうですよね」と答えるけど、内心はその1時間学校へ来ること自体がどれだけしんどいのかを先生にも想像して欲しいと思った。
本当は先生に合わせて「そうですよね」なんて答える必要がなかったと思う。だけど、その時は先生に対して物分かりの良い親を演じてしまっていた。「ご迷惑をおかけしてすみません」といつも言っていた気がする。
息子は何も悪いことしてないのにね。

それでも毎回欠席の連絡をすることが負担だったので、先生にお願いして学校へ行けるときだけ「今日登校します」と連絡するということで了解してもらった。
そして、毎週金曜日にプリントを私が取りに行き一週間の息子の様子を先生に伝えるということをしていた。

だけど、もらってきたプリントやテストの問題用紙は一切息子には見せていない。

ここで疑問を感じた。
授業を受けていない子供にテストの問題だけ渡してなんの意味があるんだろう?と。

答えはもらっていないから正解がわからない。
子供がそのテストを見た時に感じるのは、いかに自分がみんなから勉強が遅れてしまっているのかという事実だけ。これは酷ではないかと思ってしまった。

それから私ががっかりした気持ちになってしまったこと。
学年最後の通知表。先生からの言葉の最初の一行に「進級おめでとうございます」とあった。
1年・2年両方とも。

ちっともめでたくない。と思ってしまった。
こっちは毎日しんどい思いをしていたというのに。
これは私の受け取り方がわるいのかなぁ…

***
スクールカウンセラーの先生はとっても親身になって話を聞いてくれて、息子の家での頑張りをすごく褒めてくれた。
何より嬉しかったのは、今の息子の気持ちを知りたい・理解したいと思ってくれていること、息子にとって何が一番良いのかを一緒に考えてくれること、そして親の私の思いも受け止めてくれようとしてくれていたこと。

息子は一度も会う事はなかったけど、一度だけ手紙のやり取りがあった。
先生は息子と会う機会がないかと考えてくれていたけど、息子の方が直接会うのを拒んでいた。

そこで、私から息子宛にメモ程度で構わないので何か手紙のようなものを書いて欲しいとお願いした。返事は書かないかもしれないけど。

先生は快く息子宛に手紙を書いてくれた。返事を書きやすいようにクイズを織り交ぜて。
息子からの返事はクイズの答えだけだったけど、返事は書かないかも知れないと思っていただけに、ちょっと嬉しかった。
先生もとても喜んでくれた。

スクールカウンセラーの先生との出会いで私は救われた。

次回でひとまず最後にします。





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