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米津玄師と美術館と私の夏休み

「米津玄師は世の中の光を多面的に映し出すミラーボールのよう」
と、ある監督さんに自分自身を形容されてすごく腑に落ちた、
Youtubeラジオで米津玄師さんが語っているのを聞きました。

米津さん自身も
「人は生まれた瞬間まんまるな球体で生まれ、
 成長する過程で傷ついたり、価値観の違いに気づいて研磨されたり、
 自分自身で形を整えながら、徐々に徐々に角張っていく。
 その中で入ってくる光を乱反射しながら輝いていく」

といったことを考えてきたと。

作業をしながら流し聞きしていたラジオから流れてきたこの言葉を聞いた瞬間、
「なんて綺麗な表現なんだろう」
と感じ、あっという間に自分の中に浸透してきました。

一人一人、形が違って、同じ光を受けても別の光り方をしたり、
同じ人間でも歳を重ねて、いろんな経験をする中でまた違った形を作っていくんだろうなと。そう思うとこれからの人生も楽しそうだなと。

そんなことを思いながら今日は仕事が休みだったので、
ずっと行きたかった東京都現代美術館の展示に足を運びました。

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」

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オラファー・エリアソンはコペンハーゲンとベルリンを拠点に活動している方で、
私たちの感覚や知覚を探究し、体験することが持つ意味を問い直すような作品を制作してきたアーティストさん。

そこで見た展示が米津さんの言葉とリンクして、
見る角度や場所によってキラキラ変わっていく展示物の色や光や影や形に見惚れてしまいました。

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※いずれも写真OKの展示です。

これまで誰も経験したことのない混沌の中にいる現状で、様々な光を感じることのできる素敵な夏休みの時間を過ごすことができました。

世界中の誰しもがおそらくそうであるように私自身もこの数ヶ月で大きく生活が変わりました。なかなか友人や家族とも会えない、帰省もできない、でもそんな経験をしたからこそ、これまでより自分の目に入ってくる景色を丁寧に見るようになった気がします。

物事を多面的に見ることや僅かな光も見逃さないことを意識していきたいなと思った2020夏でした。

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