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「コンビニのパート主婦」という普通すぎる私ですが、 女の身体の中におっさんが入っていま…

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「コンビニのパート主婦」という普通すぎる私ですが、 女の身体の中におっさんが入っています。 おっさんは時に少年だったりジジイだったり漢だったり乙女だったりもします。 熱い魂と麺類も詰まっています。 そんな私ですが、少しでも世の中を良くしていけたら、と日々考えています。

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  • 「ばばあもどきの日常と非日常」

    “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)が LGBTQとして生きている中で普段 考えていることや 身近なことや世の中のことについて語ります。

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ばばあもどきの日常と非日常 その17「仕事のこと②」

こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 憧れだった印刷関係の仕事(正しくは製版業) さて、前回の続きです。 アパレル関係の仕事をしていたものの、ファッションには全く興味がなく、 また、金額的に普通の庶民が絶対に買わないような商品を扱っていることに疑問を持ちながら働くことは

    • ばばあもどきの日常と非日常 その16「仕事のこと①」

      こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 ころころ変わる「将来の夢」 今回から暫く、私の仕事について書こうと思います。 その前に、まずは私の子供の頃からの「将来の夢(主に職業に関する)」について振り返ってみたいと思います。 小学校の5年生まで、私は自分で作詞と作曲をして歌

      • ばばあもどきの日常と非日常 その15「“女”として迎えた初めてのバレンタイン・デー」

        こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 さて、今回は私が初めて「女」として迎えたバレンタイン・デーの話です。 それまで女の人を好きになって「気持ちが悪い」だの「女のくせに」だのと言われていた私ですが、24歳の時に初めて男性の恋人が出来ました。 この時の恋人とは約4年ほどお付き合いを

        • ばばあもどきの日常と非日常 その14「GODIVAと家系」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 今年の目標といわれても…… 2024年を迎えてひと月が経とうとしています。 「今年の目標」みたいなものを立ててみようかと思っていましたが、「無事に生き延びて53歳になる」しか思い付きません。 因みに昨年の目標は「noteを始める」と「無

        ばばあもどきの日常と非日常 その17「仕事のこと②」

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          ばばあもどきの日常と非日常 その13「今年いちばん考え方が変わったこと」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 今回は、今年の総括として「今年いちばん考え方が変わったこと」を書きます。 昨年までと今年で、私の中でいちばん考え方が変わったこと、それは「政治家」という存在に対する思いです。 「政治家」「議員」と聞いてイメージすること  とある勉強会

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          ばばあもどきの日常と非日常 その12「ばばあもどきの本当にどうでもいい日常の話」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 さて私は、見た目はどこからどう見ても太った中年のおばさんです。 でも中身はどうにもこうにもおっさんです。 最近はちょっとジジイかも知れません。 今回は、本当にどうでもいい私の日常について書きます。 顔を洗う時はメンズの洗顔料で洗います。 ギ

          ばばあもどきの日常と非日常 その12「ばばあもどきの本当にどうでもいい日常の話」

          ばばあもどきの日常と非日常 その11「金沢レインボープライドに参加します」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 さて、今日 私は、長年の夢だった「レインボープライド」のパレードに参加します。 東京でも毎年開催されているのになぜ今まで参加したことがなかったのかというと、 それは単に、コンビニ店員の私が土日になかなか休みが取れない、という事情によりました

          ばばあもどきの日常と非日常 その11「金沢レインボープライドに参加します」

          ばばあもどきの日常と非日常 その10「〇〇だったら殺していい」〜映画「福田村事件」のネタバレありの感想〜

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 今回は、最近観て頭から離れない映画「福田村事件」のネタバレありの感想を書きたいと思います。 関東大震災の時に、混乱に乗じて 「朝鮮人が井戸に毒を入れているぞ」とか 「朝鮮人がそこら中で女子供を襲っているぞ」という流言飛語が飛び交い、 それを

          ばばあもどきの日常と非日常 その10「〇〇だったら殺していい」〜映画「福田村事件」のネタバレありの感想〜

          ばばあもどきの日常と非日常 その9「差別のこと⑤」

          前回(「差別のこと④」)の続きです。 容れ物が女であるにも拘らず、性自認が男であることで、そしてバイセクシャルであることで、料理長からの容赦ない暴力に曝されていた私は、 出口の見えない日々にすっかり絶望していました。 私は店を開くためにある程度の額の貯金もしていたのですが、 料理長から(親身に開店の相談に乗ってくれるような振りをして)貯金の額を聞き出され、馬鹿正直に答えてしまい、 「女のくせに生意気だ」と因縁を付けられ、 以降、数千円、数万円と幾度にもわたってお金を巻き上げ

          ばばあもどきの日常と非日常 その9「差別のこと⑤」

          ばばあもどきの日常と非日常 その8「差別のこと④」

          カミングアウトは死活問題 前回(「差別のこと③」)の続きです。 実を言うとこの頃の私は、性自認は紛れもなく男であるにも拘らず、30代後半という身体の変化(多分ホルモンバランスとか?)に引っ張られて、何故か「子供が欲しい」と思うことが度々ありました。 しかし、事情により子供の頃からそれは叶わないと思って生きて来て(これについてはまた別の機会に書こうと思います)、 その誤解が解けた後も、病気をしてしまったせいで、お医者さんから「子供を持つことは難しいでしょう」と言われていました

          ばばあもどきの日常と非日常 その8「差別のこと④」

          ばばあもどきの日常と非日常 その7「差別のこと③」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 さて、今回は、私が受けた“最後の”大きな差別について書きます。 “最後の”というのは願望です。 もう生きている限りあんな怖い目には遭いたくないしあんな屈辱も受けたくない、 そんな思いから“最後の”と書いています。 希望に満ちた職場にて 3

          ばばあもどきの日常と非日常 その7「差別のこと③」

          ばばあもどきの日常と非日常 その6 「実はちょいちょいバレてます」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 喋るとバレる 第1回目の中で、 「普段は上手いこと「女に擬態して」過ごしていますが、油断すると中におっさんが入っているのがちょいちょいバレます」 と書きました。 今回はその辺りのことを書いていこうと思います。 私は、女の容れ物に入って生ま

          ばばあもどきの日常と非日常 その6 「実はちょいちょいバレてます」

          ばばあもどきの日常と非日常 その5「差別のこと②」

          今回は、前回の続きです。 前回は、自分の性自認・性指向によって、 まだなんの差別も受けていなかった、或いは受けていてもそれと気付いていなかった時代の話でした。 高校生になると、周りから「こいつ、なんか違う」という目で見られることが増えてきました。 因みに高校は女子校です。 当時、地方では、進学校は男子校と女子校に分かれている、というのがよくあったのです。 私は中身が少年だったので、女子校になんか通っても馴染める気がせず、 共学の高校に行きたいと親や先生に何度も頼みましたが、

          ばばあもどきの日常と非日常 その5「差別のこと②」

          ばばあもどきの日常と非日常 その4「差別のこと①」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 「差別なんて知らずに生きていた頃のこと」 さて。 自分は男の子だと思って生きて来て、 それゆえに小学校低学年の頃は自分を「カタワ」だと思っていて(昭和の子供が実際にこの言葉で己を認識していたので、敢えてこの言葉を使います)、 中学年で「そう

          ばばあもどきの日常と非日常 その4「差別のこと①」

          ばばあもどきの日常と非日常 その3「『恋愛対象は?』『性の対象は?』と問われたら」

          こんにちは。 “ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。 女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。 「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、 普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。 “ばばあもどき”の恋愛対象 さて。 時々訊かれる質問で「ルルさんの恋愛対象は男なの? 女なの?」というのがあります。 多い時は1週間で3回訊かれたこともあります。 それに対する私の答えはこうです: 「私の魂が動いた人」 別に格好付けてる訳

          ばばあもどきの日常と非日常 その3「『恋愛対象は?』『性の対象は?』と問われたら」

          ばばあもどきの日常と非日常 その2「欲しかったのはこんなもんじゃなかった」

          容れ物と中身が違うらしい 「LGBTQ」だとか「トランスジェンダー」だとか はたまた「性同一性障害」だとかいう言葉がまだなかった昭和の中頃のこと 物心がついた時にはもう、私は自分のことを男の子だと認識していました。 「頭足人」ってご存知ですか? 小さな子供の描く人間って、胴体がなくて 顔から直接 手足が生えているんです。 3歳頃の私の絵も御多聞に漏れず顔から直接 手足が生えておりました。 が、それだけじゃありませんでした。 私の描く自画像はまん丸い顔に髪の毛が僅かに生え

          ばばあもどきの日常と非日常 その2「欲しかったのはこんなもんじゃなかった」