世界共通語とは!?
娘が通っていた学校は、中高一貫の女子校で、積極的に海外からの留学生を受け入れている学校でした。留学生と友達になれば英語も上達するし、海外へ目を向ける機会が増える筈♡と大いに期待したものですが、娘から留学生さんの話を聞くことはほとんどありませんでした。
10年位前の娘が高1の時のことです。休日に珍しく友達と六本木に遊びに行くと言うので、てっきり仲良しのNちゃんと一緒だと思っていたら、ドイツからの留学生のリサちゃんだと言います。いつの間に留学生さんと仲良くなっていたの?と意外に思っていると、リサちゃんだけじゃないよ、と言います。同じ部活になった留学生さんとは仲良くしていると聞き驚きました。あまり学校での話をしないので全然知りませんでしたが、娘に言わせると、私が聞かないから話さなかっただけのようです。
六本木なんてよく知らない街を娘が案内出来るのか心配でしたが、リサちゃんのエスコートで楽しく過ごせたようです。ハンバーガーを食べた後で美術館に行き、美味しいスイーツも食べられて楽しかった~♪と喜んでいました。
それにしても、娘は大人しくて場を盛り上げるタイプではないのに、リサちゃんは娘のどこが気に入ったのでしょう。いかにも日本人らしいお顔(彫が深い顔の真逆?)が、外人さんから見たら可愛く見えるのでしょうか⁉
英語だって、そんなに得意ではないのに、よく会話が成立しているものだと不思議に思って聞いてみました。
「六本木で、リサちゃんとどんな話をしたの?」
「美味しいね~とか、綺麗だね~とか、楽しいね~とか、いろいろ話したよ」
(そのくらいの英語なら、私でも話せると思いながら)
「英語で話しているんでしょ、すごいじゃない」
「まさか~、リサちゃんは日本語を勉強しに来ている留学生だよ。日本語が上手だから、全部日本語で話しているよ」
「そうなの???」
「今までの留学生はみんな日本語が上手だったから、会話で困ったことはないよ」
そうだったのね。通りで娘の英語が上達しない訳です💦
娘は性格がおっとりしているので、話し方もゆっくりしていて外人さんにはきっと日本語が聞き取りやすいのだと思います。だから留学生さんとお友達になれたのね、と納得出来ました。
そういえば、娘の学校は修学旅行がニュージーランドでの二週間のホームスティだったのですが、帰国してしみじみ言っていたのが、
「英語が話せなくても、何とかなるものだと学んだよ」
でした。
「お母さんは、英語を学べとよく言うけれど、英語が話せなくても通じるものがあるんだと、身をもって経験したよ。世界共通語って何だかわかる?」
「???」
「それはね、笑顔。笑顔があれば、身振り手振りでたいていのことは通じたからね」
自信満々で語る娘を見て、費用を支払った親としては、ホームスティの意味があったのか⁉と少し寂しくなりましたが、娘はこの先どこに行っても乗り切っていける子なのかもしれない、と感じました。
自分が若い頃は、英語がペラペラと話せたらどんなによいかと思ったものですが、違うようです(^▽^;)
最後までお読みいただきありがとうございました(#^^#)
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