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「PICU 小児集中治療室 (第8話)」子供の患者との接し方、希望の火の灯し方

このドラマも、もう8回目。主人公、吉沢亮演じる志子田先生は、最初からしたら、随分と頼もしくなった。上司である、安田顕や木村文乃が彼を認めてるのがわかる演技で、ドラマもラストに向けて拍車がかかる。

ずーっと容態が戻らないというか、感染症が治らないで心臓治療に入れない子供の話を引っ張っているのが見ていてなかなかきつい。今回のファーストシーンも彼を思ってる函館の彼女から始まったりする。PICUは彼を助けることができるのか?最初の回から、子供が助からない話で始まったドラマだ、最後にはこの子に奇跡を起こしてほしいと思うのは私だけでは無いだろう。

そんな、危機を乗り越えながら生きている彼が、新しく入ってきた2人少年の容態を気にして応援する姿がある。2人で遊んでいて事故にあい、1人が植物状態のままになるのか?という中で、彼に向けて声を出して励ます姿もまた、大人たちに力を与えるシーンだったりする。

そう、現代は、大人の方が挫けそうな時代である。そんな中で、子供を助ける小児科の救命救急という世界は、特殊ではあるが、未来のために本当に必要な世界だと、このドラマを見ていてそう思う。そして、そこは子供の身体の弱さだけでなく、子供のメンタルの弱さにも気を遣わないといけない世界だということが、今回は語られていた。先に書いた感染症の心臓病患者は小学6年生。その歳になると、大人の心を理解しているところがあるという話があり、そこで、吉沢が、自分で考えて彼が納得するように治療に向き合うよう話す。こういう子供に話をする吉沢はとても良い芝居をする。本当に、この役は吉沢亮という俳優の雰囲気を見事に生かしていると私は思う。

まだ早いが、吉沢が結婚して子供ができて、ドクタージェットも飛ぶ中で、この続編が見たいと思う私である。

そして、これも続いている、母親の大竹しのぶのがん治療の話。このドラマの中での、吉沢と大竹の会話シーンも見どころの一つだ。大竹は、何歳になっても大竹のオリジナルな演技なのだが、そこにうまく吉沢が嵌っている感じがとても心地よい。でも、話としては、かなり深刻な話なんですよね。東京の病院でそれなりの希望ある結果が出るのでしょうか?出てほしいですね・・。

また、念願のドクタージェット購入の件で、安田がこの病院を去るという最後なのだろうか?PICUがそれなりに軌道に乗ってきたという感じにドラマは作られていくから、時代が巡りゆく形で、最後は締める感じでしょうね。あと、2回でしょうか?涙腺崩壊覚悟で見させていただきます。



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