るんるんの言語ノート

人文学部の大学生がゆるく日本語についてまとめたり疑問を呟いたりするノートです 電車一駅…

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人文学部の大学生がゆるく日本語についてまとめたり疑問を呟いたりするノートです 電車一駅分(5分位)で読めます

最近の記事

脱線日記2023/11/01

ここ数日風邪をひいていていた。 風邪を引くなんて久しぶりで、十数年ぶりに氷枕と冷えピタをつかった。 氷枕の冷たさと時折枕の中で氷同士がぶつかる音を聞いていると頭痛が和らいで眠たくなる。 目が覚めるとぬるくなった枕がちゃぽちゃぽと音を立ててまた頭痛がする。こんなことを繰り返していた。 インフルエンザかと思ったが熱はない。 風邪のとき、妙な夢をみる。 牛丼の松屋にいく。 注文しようとするとタッチパネルになっている。 タッチパネルを触ると、パソコンのホーム画面に戻される。 な

    • 脱線日記

      住んでいる街から逃げるようにして京都に来て早一週間が経った。 私は温泉が大嫌いである。 老若男女が集い(男女は別れるが)、たっぷりお湯をたたえた湯船に何が混じっているのか我々には知る術がない。身を隠すものが何もない心細さと、裸で他者とお湯越しに触れ合う居心地の悪さがなんともいえず、出汁を取られている昆布にでもなったような不快感がある。 そんな私が京都に戻ってきてから通う銭湯ができた。 昭和の雰囲気を醸しながら高瀬川沿いに佇む銭湯に入り、微妙な狭さの靴箱に靴を入れ、そそくさ

      • 脱線日記2023/10/27

        母に手を引かれて大阪府立中之島図書館に来た。 なんとなくドーム状の建物に原爆ドームが想起されて不安な気持ちになった。 この頃の建物をレトロ建築と呼んで巡る人が最近多いらしい。 来る人来る人蘊蓄を語ったりしながらふむとかほぉとか言っている。何にそんなに感心しているのか全く持ってわからなかった。 図書館に来て本に目を通さず上ばかり見上げるのも変な気がしたが、 入ってすぐ、上を見上げたときの色ガラス越しに陽の光が差し込むのはキレイだと思った。  調べたら原爆ドームと呼ばれる広島

        • 脱線日記

          大学の時の友人とパフェを食べに行った。 大学のとき、と言っても3つほど年が離れている。 12:30に約束したのに私がついたのは13時頃だった。 にも関わらず笑顔で迎え入れてくれていつまでも甘えてはいけないと思った。  卒業後地元に帰っていた私に友人が久々に京都に帰ってきた理由を聞いた。長期休みをもらったことを告げるといいなぁ、と彼女は言った。 就職も決まり、夢が叶いそうなことを嬉しげに語り 就職祝いを兼ねてパフェ代ぐらいはご馳走してあげようと思った。 抹茶のパフェを2つ頼

          坂本龍馬が土佐弁で話す訳 時代背景編

          「坂本龍馬」をイメージしてほしい。 彼はどのように話すだろうか。 おそらく「私は坂本龍馬です」とは話さないだろう。 自身を「わし」と呼称し、「〜ぜよ」と言う。 もちろん令和に生きる我々は実際の坂本龍馬の話し方を聞いたことがあるわけではない。 ではこのイメージはどこから来ているかといえば後世の創作物に他ならない。 創作物の「坂本龍馬」が、土佐弁を話し始めたのはいつだろうか。  坂崎紫瀾によって明治16年、高知の地元新聞『土陽新聞』に投稿した連載小説『汗血千里駒』。  『龍

          坂本龍馬が土佐弁で話す訳 時代背景編

          「こむら返り」か「こぶら返り」か

           夜中、足が急に痛むことがある。  原因は水分不足だとかカリウム不足だとか親に言われたものだが、さて、この急に足が痛む現象の事をなんと呼ぶだろうか。  生まれや育ちが関東の人はおそらく、「こむら返り」と答えるだろう。しかし、関西の人なら多くの人が「こぶら返り」と答えるのではないだろうか。  なぜこのような差が生まれるのか、一つにマ行とバ行の入れ替わりが起きやすいことが考えられる。(音韻交替)  例えば「さむい」、「さぶい」、どちらも言うだろう。他にもさみしい、さびしい等、

          「こむら返り」か「こぶら返り」か