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「本当は、もっと...」 子どものネット利用を考えてみよう

 こんにちは!かんガエル先生です🐸

 今回の写真たちは、奈良に行った時のものです。コロナで人が激減しておりました。上は薬師寺。目の前に聳え立つ東塔は、薬師寺創建当初から1300年間も唯一現存した、平城京最古の建造物みたいですね✴︎ 当時の人の技術は本当に素晴らしいと思います

 さてさて、、、

 コロナ禍によるニューノーマルな生活が訪れ、またSociety5.0に生きる子どもにとって、ICT活用は日常的になってきています。

 そして、子どもたちにとってネット依存が国レベルで問題となっており、その課題解決に向けて、子どもたちや保護者はもちろん、教育者といった周りのオトナもどのように対応すべきなのかを考えなければいけません。さて、みなさんは、この問題をどのように考えるでしょうか。

 もし周りに子どもたちがいれば、ぜひ「対話」しながら、一緒にこの問題に取り組んでみてください。

 では、まず教育者としてあるいは保護者として何ができるか、みてみましょう。

もし子どもがスマホやゲームを長時間していたらどうする??

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 (↑二月堂より)

 これはもしかしたら、多くの親御さんが心配したり頭を抱えている課題なのかもしれません。とりわけ、子どもに注意しても聞いてくれない...。心配して注意しているのに全然変わらない...などなど。

 しかし、そもそも時代の変化に伴い、テレビや漫画などがICT化されているというのもあるので、ある意味「ネット依存」「長時間利用」は必然的なものなのかもしれません。なので、そこはまず抑えておく必要があるのかもしれませんね。

 そして、まずここで言いたいのは、

     注意したり没収してもあまり意味がない。
       求めているのはズバリ、「対話」

ということです。詳しく見ていきましょう。

子どもたちの目線に立ってみる

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(↑奈良の若草山の前で撮影した写真です🦌ポカポカな日だったので鹿も気持ちよさそうでした✴︎)

 実際に子どもたちの目線に立ってみると、色んな思いや言葉が出てきます。

「スマホでもゲームやSNSばっかしてるわけじゃない」
「表面上だけ見てほしくない」 
「学校での頑張りをもっと見てほしい/褒めてほしい」
「今は昔と違う」
「親も同じようにスマホいじってるから言われてほしくない」

 などなど。

 そしてこの問題の根本的な部分を突いたと思われる言葉も。

「自分がゲームやSNSにいってしまうのは、親と話す時間が少ないから。そこに求めてしまう。だから、表面だけ見て注意したり取り上げるのはやめてほしい。悪いところばっかじゃなくて、もっと学校で頑張っているところとかも見て褒めてほしい。」

親としては、勉強してほしいし学力も上がってほしい。だからスマホやゲームばかりだと、心配する...

といった本音が多いのではないでしょうか。

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(↑薬師寺。2枚目のアングル、オススメです☝️)

一緒にルール作り

ならば、一度、お互いの思いをぶつけ合ってみてください。そして、一緒に話し合って考えながら、ルールを作ってみてはどうでしょうか。例えば...

・親と子どもが一緒にいる時間はできるだけお互いスマホをいじらない
・その日家でやる勉強のリストを始めに作り、それが終わったら好きなことをしても良い(ただし↑は守る)
・その日で学校で起きたこと(頑張ったこと)を話す/聞く

などなど。ぜひ、お互い話し合いながらルールを決めてみましょう。そうすると自ずと単なる「没収」にはならないと思います。

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(↑東大寺前。鹿「鹿せんべいくれんと、ここを通らせぬぞ!」)

学校として出来ること

 では、学校としては何ができるでしょうか。

 結論から言うと、一つとしてデジタル・シティズンシップ教育の推進が考えられます。つまり...

「これはいけない」「こうすべき」だと一方的に教えるのではなく、ケースに応じてどうすべきなのかを子どもたちに考えさせること。そしてそれを繰り返す中で、適切な判断力や選択する力が身につくといった学びのあり方です。

 とりわけ、幼少期は自己コントロールが難しいため、初期段階では、教員をはじめ大人がある程度の制約を設けることが必要なのかもしれませんね。それから、段階的に自由度を高めていくのが望ましいと思われます。

 ただし、やはり何より大事だと思うのは、発達段階を見据えた上で、親と子が対話しながら、一緒に納得できるルールを作り、親も子も互いに知り学び合うことです。それでこそ、自律した子どもの育成につながるといえます。

 なので、ぜひお子さんがいる家庭であれば、心配する気持ちや注意したい気持ちを一旦抑えてみて、親御さんが子どもたちの見本になっているか、自分は自制できているか、表面だけをみていないかなど、子どもたちの目線に立ってみて今彼らに何が必要なのかを考えてみても良いのかもしれませんね。

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最後に

 それでは最後に、インターネット利用に関するオリジナルの詩を出して終わろうかと。これはUNICEFの以下のPRをもとに作っています。

 スマホやゲーム機を取り上げるのは本当に子どもにとって意味のあることなのでしょうか...?そんなことを考えさせられます。ICT利用が当たり前になっているこの世の中で、みなさんの言動が、本当に適切な指導・助言になっているのか、今一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

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道路なしには生活は成り立たん
道路にはいろんなルール守らなあかんし
いろんなリスクもある
そしてそこから遠ざけることもできない

でも  

ルールを単に守っていればよいのでもない
大事なのは
互いに譲り合ったり 臨機応変に動いて対応していく力
それは大人も子どもも変わらず大事なこと

一度ルールをきめて終わりでもいけなくて
何があって何を学んだのか
ルールを変える必要があるか
どうすれば互いに気持ちよく使っていけるやろか

そんなふうに「対話」を継続していこう

インターネットも同じで
我々の生活をつないでいる道路なんやから

道路の渡り方を教えるのもやけど
オトナも見本になってほしい

だから

コドモも学んでいかなあかんし
オトナも学んでいかなあかん

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最後までお読みいただきありがとうございました✴︎

(以下、おまけ)

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↑唐招提寺 

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↑金剛力士像(東大寺南大門)