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2022年は「片親の子」に注目を集める1年にします

なぜ昨年は発信を控えたか?

明けましておめでとうございます。片親サバイバーのランです。皆さんは昨年、どのような1年でしたでしょうか。2021年という年は2020年に比べると親子断絶に絡んだ諸問題の話題性がやや停滞した、そんな1年だったのではないかと思います。
私が発信を始めた一昨年は、国賠も多発的に起こり始めて、ニュースに取り上げられることも多くありました。街宣での活動も記事に取り上げられることが珍しくなかったように思います。「片親の子ども」という立場にしても、当時は非常に珍しくその視点から「連れ去り別居」の問題やその後の子どもに訪れる環境について言及されることはほとんどありませんでした。

昨年はある意味で「基礎固め」の1年だったと思います。話題となることを立ち上げて、それぞれがどのように成長・変化していくのか。当事者も含めてこの変化する状況をどのように捉えてどのように進めていこうとするのか。ひとつの大きな関心ごとでした。また、それは一致した方向に進むのか、それともバラバラの方向へと促されるのか、この問題の将来性を映し出すようにも感じられたところがあります。
そのような状況もあり、私としても「地盤固め」をしっかりしていく1年にしようと考えて行動をしていました。全体の流れを見ながら、行動も左右される部分もあれば方向性が決まってくる部分もあるだろうな、という予感もあったからです。

個人の発信と組織づくりで見えてきた問題像

地盤づくりのために真っ先に抑えたのが「個人の発信」でした。苦渋の決断ではありましたが「片親サバイバー」としての発信を抑えることを選択し、組織としての動きや組織だからチャレンジできることに全力を捧げました。特に「子どもと会えない親」の支援、ならびに「子どもの権利を考えるイベント」を両輪としてチームとしての動きをスタートさせたわけです。その手応えは大きく、問題のより深い正体に気づくこともあれば、一括りにいって様々な「当事者」のパターンもかなり見えてきました。

私たちはもっと自分自身の「当事者」のことを知らなければいけません。子どもの問題を発信するためには、その要因ともなる「親」のことも深く知る必要があるでしょう。支援やイベント開催を通して見えてきた「親像」「問題像」がわかる1年となりました。

それを踏まえて、今年2022年は大いにスタートアップする1年にしていきます。

片親の子どもたちの問題から情報サイト、エンタメまで

今年はnoteをはじめ「個人」としての情報発信、そして「片親環境の子ども」の問題のまとめ。それを進めていきたいと思います。

1 まずは子どもの視点から見える親子断絶問題
2 そして親の立場から突然訪れる親子断絶問題
3 さらには離婚弁護士らが介入する親子断絶問題

これらはそれぞれに異なる問題をはらんでいます。それらの問題をそれぞれ語ることで、親子関係の問題を一般に周知して、社会を変える動きとしていきたいと思います。また、新しい情報サイトを立ち上げたり、エンタメとしての発信というのも進めて「片親サバイバー」としての活動やキャラクターを知ってもらいたいと思います。

さらに相談会もボリュームアップ&細分化!

昨年、参加した人の個人課題がどんどん前に進んでいったと好評だった「本気相談会」。今年はそれを維持・拡大するのはもちろんですが、私個人が開くYouTube生配信をはじめとしたインスタやTwitterなどでの生配信を通して、個人的な悩み相談を開催していく予定です。

さらに片親環境にある子どもたちの相談にも乗れるようにして、子どもたちをサポートする活動を拡大していきます。これまで子どもたちをサポートする動きとしては、

  1. 虐待問題

  2. いじめ問題

  3. 相対的貧困による子ども食堂や学習支援

といった問題が主だったと考えられます。そのなかに、

4.片親環境によって生じる諸問題

というのをしっかりと入れ込み認知向上させ、子どもたちがいかにこの問題が諸問題の根底にあるのかということを伝えて世の中を動かしていきたいと思います。
「こども庁」がいま話題になりはじめています。2023年のスタートを目指しているようですが、子どもの諸問題を誤認したまま取り組んでも形骸化してしまい、結局は大元の解決は望めないでしょう。

それを周知させるためにも、実態把握の入り口としての機能も踏まえて、子どもたち自身の相談窓口を設けたいと思います。さらに過去に離婚を経験した人たちの「声」を集めて、片親環境についての提言を行っていこうと思います。

「きっかけ」を与える人になる

子どもの問題はすべての人に当てはまる家族の問題であり、社会の問題でもあります。決して一部の人たちの事件や問題ではありません。まずは私たち当事者がそのように捉えて認識し、発信することが求められるでしょう。それを進めていくことで、いち当事者から一人の文化人、一人の論客、一人の専門家として地位を確立していくことを目標として、世の中に発信する重要な立ち位置として行動していこうと思います。

それぞれの支援も充実させることで、被害者を減らし、成功例を増やしていくことも「SIN-Kenのリーダー」としては求められることでしょう。そちらも同時に充実させていき、一人ひとりの回復やパワーアップを図っていこうと思います。

新しいことについては、どこまでできるかはわかりませんが、風呂敷を広げまくって一つでも多くの「きっかけ」が進み出していく。さらにはジャンルを超えて広く「家族」「親子」をテーマにした人とコラボして関わっていく。そんな1年を目指したいと思います。

子どもと会えない親、親と会えない子どもたちの支援を自費を投じながら行っています。少しでも多くの子どもたち、そして親子が幸せになってほしいと願っていて、周知も含めて活動を拡大したいと思っています。共感していただけたらサポートしてくださるとうれしいです。活動の支えになります。