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あえてする必要はない

あえてする必要はないと
いつも思っている
朝の挨拶もあえて自分からはしない
相手の都合に任せる

今日一日、誰とも話さないと決めていると
そんな事は無理で
誰かは話かけてくる
こちらは存在を消しているのに

一人目の話かけ者
長い打ち合わせが終わったら
その人は自分に近づいてきて
マニアックな話し合いは

個別でやって欲しいと愚痴って来た
もう返事をするしかないので
当たりさわりの無い
肯定的な言葉を数少なく返した

二人目の話かけ者
ダブルチェックというシステムで
借りたデジカメの画像データを消した事を
確認してもらい、チェックシートにサインする

その重要な身近な人に選ばれた自分
申し訳なさそうに
画像データ消去済の確認をお願いされた
軽くこの面倒なシステムを肯定した言葉を返した

三人目の話かけ者
自分はコピー機の近くに机があり
以前行った整形外科の話をしてきた人
これにはキチンと答えた

話は盛り上がり
自分は必要以上にその整形外科の
先生の事や院内の事を話して
いつの間にか脱線していた

四人目の話かけ者
珍しく自分のフロアーに現れた人と
愚痴話を立ち話した
前にも同じ様な話をした記憶がある

その愚痴は自分と同じ意見だったので
盛り上がりお互いが満足して
それほど時間をかけずに
話はすっきりと終えた

この日は誰も話さないと決めていても
四人と話をした
これはすべて相手の都合で話しかけられた
だから仕方が無い事で

誰とも話さないという気持ちを
無理に変える必要は無いと思った
色々な気持ちが沢山現れる事は
いい事だから

その気持ちに対して
あえて何かをする
必要はないと
いつも思う


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