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今残さないことで、未来に残す LEAVE NO TRACE

先日、LNT=LEAVE NO TRACEのLevel1インストラクターを取ってきました。 

Certificationいただきました

LEAVE NO TRACE、直訳すると「痕跡を残さない」。アウトドア活動でのことなんですが、アウトドアって自然の恩恵を受けて自然の中で楽しむものなので、その自然を大切にしよう!そのためにこういうこと気をつけようね、という原則が示されたものです。
大切な考え方としてあるのが、禁止、制限(Don't)ではなくLet'sの精神ってところ。自然を大切にし、環境への負荷をなるべく少なくしながらアウトドアを楽しもう!っていうことです。自然を守る視点だけだと、全く何もしない方がいいに決まってるので、あくまで楽しむんだけど、ダメージをなるべく抑えられる方法でやりましょう、っていうことです。

今回講座を開いてくれたのは青梅市の御岳でラフティングを中心にアウトドアの活動や川のゴミ拾いなど環境活動を積極的にやっている柴田大吾さん。
御岳に集まって丸2日間、青梅、奥多摩、あきる野とこの周辺のアウトドア関係や自然、環境活動をしている方々とご一緒させていただきました。

この講座の進め方、学び方がとっても面白くて、LNTの7原則をそれぞれ参加者が考えてティーチングをしながら学び合うというもの。もちろん知識なんてないので、自分達で学びの場を設計しながら、参加者みんなで主体的に学んでいくというスタイル。そこにはSPECという考え方があるそうです。↓
Student Centeredというのが特にいいですね!

LNTの7原則は以下
1、事前の計画と準備
2、影響の少ない場所での活動
3、ごみの適切な処理
4、見たものはそのままに
5、最小限の焚き火の影響
6、野生動物の尊重
7、他のビジターへの配慮

実際フィールドに出てグループワークをしたり、ディスカッションをしました。アウトドア活動の経験豊富な方や自然保護の活動をしている方も多かったので、今まで知らなかったことを多く学ぶこともでき、とっても有意義な時間でした。色々試したくなって登山とかキャンプに行きたい〜!って気持ちになりました。

せっかくなのでLNT7原則を1つずつ、そして講習でやったことをざっと紹介してみます。
1、事前の計画と準備
事前の計画と準備ではどこで何をするのか?その活動において環境負荷を少なくするために事前にできる準備は何か?などについて考えました。安全面、環境面、快適性のバランスを考え、何を持っていくかなどをグループで考えました。例えば日帰り登山に行くこと想定した場合、その難易度によって何を持っていくか?万が一の遭難があるような場所なのか?それにはどんな装備を持っていくべきか?ゴミを出にくくするような食事の下準備はできないか?など。日頃登山や、何日もかけて縦走している方もいたので食事についての考え方や便利グッズなどもシェアいただきました。事前の計画と準備はこの後出てくるゴミのことや焚き火での影響などにも関係してくるので、事前によく調べたり、計画を練るのがとっても大切だってことがわかりました。街のようになんでもすぐ手に入ったり、水もトイレもあるところではないからこそ、多くの情報を持って、シミュレーションして計画しておくことが本当に大事ですね。

2、影響の少ない活動
テント泊をすることを想定して場所選びからやってみました。ほとんどの場合キャンプ場を利用することが多いと思いますが、自然の中でテントを張って宿泊する場合、地面へダメージや自分達の身の安全、寝るための快適性などバランスをどうとって場所を選ぶかなどを大切です。経験ある方からさまざまな意見を聞けたことで、知らずに環境を痛めてしまうことがないよう気をつけようと思いました。

3、ゴミの適切な処理
登山の時に出るゴミを考え、減らす工夫ができないか?や、汚物の処理なんかについてもディスカッションしながら知識を得ました。ゴミや食べかすなどを持ち帰ることはもちろんのこと、トイレについても環境に配慮した処理をすること。場合によっては持ち帰りが必要なことを学びました。最近こんなニュースも聞いたばかりだったので、排泄物の処理という観点もとっても大切なんだなと思いました。

私がいく山は大体トイレがあったりするところが多いので、そこまで考えたことはなかったですが、そういえば高校生の時行ったキャンプでは水道もトイレもないところでサバイバル的なキャンプしたなと思い出しました。その時は知識もあまりなかったので、ただ大きな穴をほってトイレつくったりしていました。今回得た知識は、トイレは沢、テントサイト、登山道から60m離れたところでする。トイレは20cm程度穴を掘って行い、終わったらしっかり埋める。(20cmって結構掘るの大変そう)。食器は沢から60m離れたところで天然素材の洗剤を使って洗う。だそうです。物凄い大自然みたいなところに行く機会が今はほとんどありませんが、ちゃんと頭に入れて、そういう機会があったらしっかりと行動したいと思いました。
(そういえばもう10年以上も前にはネパールのエベレストBC目指して登山したこともあったな。また行ってみたい!)

4、見たものはそのままには
植物の採集や損傷落書きなどはダメです〜って話。先日小笠原諸島の父島へ行きましたが、すごく綺麗な貝とか素敵な植物なんかもありましたが、当たり前ですが持ち帰ることはできません。見たものは写真など記録に留め持ち出すことはNGですね!参加者の中にプロで釣りをやっている方がいらっしゃったのですが、その方が教えてくださったのは、川に入った長靴、道具などはしっかりと洗浄しないと他の川に行けないそうです。靴底についた微生物などが他の場所へ持ち込まれるのを防ぐためだそうです。

5、最小限の焚き火の影響
ここは私がティーチングで担当しました。どんな場所を選んで焚き火をしたら環境の影響を最小限にできるか。ちょうど焚き火や火おこしに詳しい方が来ていたのでたくさん知識をシェアしていただきました。焚き火では安全、環境、効率の観点が大事。効率、そう燃えすぎても燃料となる木の無駄ですし、効率よく焚き火をするために場所や空気の流れを考えなきゃなんですね。

↓実際焚き火台がない状況で環境への影響を最小限にする方法を実際やりました。下にはビニールシートのようなものを敷き、下の土への影響を少なくします。その上に土や砂をマウンド状にして中央に凹みを作りその凹みの中で火を起こすそうです。

最後までしっかりを燃やし尽くして灰にして灰は土と混ぜて分散して撒くそうです。よく河原なんかで石を積んで直火しているのを見かけます。あれはNGなんですよね。基本的には焚き火台やBBQコンロを持参してやらなくてはなりません。これを読んだ方はぜひ直火しないようにぜひお願いしますね!

6、野生動物の尊重
うちの家の前にもたまに鹿がやってきますが、、、。(さっきもひょっこりお庭にやってきました)遠くから観察が原則。近づかない、餌を与えない、巣作りしている動物には特に注意して近づかないことです。ワークショップでは、鳥の雛が巣から落ちているのを発見した場合どうするか?子供の視点と大人の視点で考えるというものでした。子供の視点で考えるとかわいそうだから連れて帰って飼う、という意見が多かったりしました。でも野生動物には触れない、そのままにが基本だそうです。最近はうちの近くでも熊が出たなんて注意喚起も出たりしているのでそういう面も気をつけなきゃですね。

7、他のビジターへの配慮
アウトドアのフィールドではさまざまな遊びを楽しんでいる方がいます。例えば今回のフィールドとなっている御岳渓谷ではカヌー、ラフティング、SUPなどのアクテビティや釣り、陸ではロッククライミングやチェアリング、散歩、散策、石積みなどいろんな方がそれぞれ自然のフィールドを楽しんでいます。自分達がよければいいということではなく周りを見渡し、相手の立場になって配慮をするというのが大切です。声をかけあったりコミュニケーションを取ることもとっても大切ですね!私は釣りをしないので釣り人が考えてることもわからないし、何をしたら邪魔になってしまうのかとかわからないですが話すことでわかることもあるので機会があったら話しかけてみようかと思います。(うるさくすると魚が逃げるから嫌がられるのかな?)

二日間を終えて、それぞれに気づきや学びのシェアをして無事終了しました。私はたまたま数年前にこの自然豊かな青梅に引っ越してきたこともありご縁あってLNTやアウトドアをフィールドに活動している方々と繋がりました。なかなかそういう機会がない人にも知っておくととても興味深いことが多いので、ぜひどんどん広まるといいなって思います。また小学生とか、子供たちへもどんどん普及していくといいなと思います。
今回のLevel1インストラクターを取得したことで簡単なワークショップなどは開催できるようなので、興味ある方声かけてくださったら場を作りますのでご連絡いただければと思います!

Japan Outdoor Leadeship Conference
6月18、19、20日にはあきる野市と青梅市が開催地となりJapan Outdoor Leadeship Conferenceが開催されます。このカンファレンスは、一般社団法人Wilderness Education Association JapanとNPO法人Leave No Trace Japanが主催となり、野外指導者の育成及び情報交換を目的とし開催しています。国外講師による基調講演や参加者の相互育成を図るワークショップや研究会、各種企業・団体に寄る展示会、主催からの表彰式など、野外教育に関する各種プログラムを複数日にわたり年に1回実施することで、最新情報の発信や新たなネットワーク作り、人材育成に繋げているそうです。

20日には青梅市のS&Dたまぐーセンターにて『LNTと地域観光』というテーマで国内の自治体で初めて地域連携協定を結んだ青梅市、あきる野市と、奥多摩町、檜原村の首長が登壇します。こちらは6月20日16時〜です。地域で今度どんな取り組みがされていくのかなど聞けると思うので興味がある方はぜひ!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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