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そもそもデザインとは?

こんにちは。(こんばんはかな?)グラフィックデザイナー(アートディレクター・クリエイティブディレクター)のランランです。
今回はデザインとは?について書いてみようと思います。
デザインの歴史やデザインの定義はいろいろな方々が様々なところで書いていますので、難しいことは抜きにしてデザイナーでない方々やデザイナーを目指す方に向けて自分の経験を踏まえて簡単に書いてみたいと思います。(ていうか難しいことは書けないので)

デザインの本質

僕がデザインの本質を語るにはかなり荷が重いのですが、いろいろ参考にした結果僕なりに納得したのがデザインとは、人々のニーズや問題に対して、美しさと機能性を兼ね備えた解決策を提供する行為ではないかと。
つまりデザインとは見つけ出した問題に対して、どのように解決し、どう機能させるか
ですね。

デザインって聞くと一般的に日本では、カタチを綺麗に整えたり、面白い形状や表現などどう見えるかに重点が当てられがちですが、デザインはとはただ「見た目を良くすること」ではなく、どこに問題があるのかを探り、みんなの日常を少しでも心地よくしてくれる大切な工夫なんです。たとえば、スマートフォンの画面が使いやすく見やすいのもデザインの力。便利な駅の乗り換え案内や視覚障害者の方のための点字ブロックなどもデザインの力です。
デザインとは「使う人の立場に立って、どうしたらもっと快適になるかを考えて形にすること」ともいえます。

さらに、デザインには「美しさ」という面もあります。目にしたときに心が明るくなったり、気持ちが和んだりするような美しさは、私たちに元気や安らぎを与えてくれるものです。だから、デザインは「便利さ」と「美しさ」の両方を大切にしながら、私たちの生活をちょっと豊かにしてくれる存在なんですね。

職業デザイナーの種類

僕たちデザイナーの中でも様々なデザイナーが存在します。

  • グラフィックデザイナー
    僕も基本的にこの分野ですが、ポスターやロゴ、広告、商品パッケージなど、主に印刷物やデジタルで視覚的にメッセージを伝えるデザインを専門とします。

  • WEBデザイナー
    ウェブサイトのデザインと構築を専門に行うデザイナーです。サイトのレイアウト、色使い、フォント、アイコンなど視覚的な要素を設計します。

  • UI/UXデザイナー
    デジタル製品のユーザーインターフェースやユーザー体験を専門に設計します。WEBデザイナーとしても訪問者が使いやすく魅力を感じるデザインを実現します。

  • エクスペリエンスデザイナー(EXデザイナー)
    顧客が商品やサービスを通じて得る体験全体をデザインする専門家です。UI/UXデザインの要素も含まれますが、体験のあらゆる側面に焦点を当て、企業と顧客のつながりを強める役割を持っています。

  • プロダクトデザイナー
    工業製品や消費者向け製品を設計するデザイナーで、形や機能、使用感を考えたデザインを行います。製品として実態のあるもの全てに関わってます。

  • 建築デザイナー(建築家)
    建物をデザインし、構造や外観、内装まで幅広く手がける専門家です。美しさだけでなく、建築の安全性も重要な要素となります。

  • インテリアデザイナー
    室内空間のデザインを手がけ、家具や色使いなどを工夫して快適な空間を作るデザイナーです。

  • サービスデザイナー
    サービス全体の体験をデザインする専門家で、顧客体験を向上させるための仕組みを考えます。サービス業やホスピタリティ業界で特に重要です。

  • ゲームデザイナー
    ゲーム全体のコンセプトやシナリオ、キャラクターデザイン、レベル設計などを担当します。ゲームデザイナーは、ユーザーが楽しみながら進められるようにゲームの「体験」を考える役割です。

  • ブランディングデザイナー
    ブランドのロゴ、カラー、イメージ全体をデザインする専門家で、企業や製品の「ブランドイメージ」を作り出します。マーケティングや広告と連携して、ブランドの魅力を最大限に伝えるためのデザインを行います。

  • ユニバーサルデザイナー
    年齢、性別、国籍、身体的特徴に関わらず、すべての人が使いやすい製品・環境などのデザインをします。高齢化、国際化などの社会の流れに伴い、すべての人にきちんと情報を伝えるための技術が注目を浴びています。

一部のデザイナーの種類と、ものすごく簡単な説明で各デザイナーの方からはお叱りを受けそうですがこのように様々なデザイナーが存在します。(他にもまだ〇〇デザイナーと呼ばれる方はたくさんいます)
この中でもさらに細分化したり、また兼業することも多々あります。

ロゴ専門、キャラクター専門、パッケージ専門、フォント作成専門のデザイナーもいますし、グラフィックデザイナーがWEB構築したり店舗設計したり企業ブランディングしたりもします。

実は誰もがデザイナー

デザイナーとして仕事をしていなくても、一般の人も日常生活で小さな「デザイン」を行っていることが多いんです。例えば、以下のようなシーンが「デザイン的な発想」を使ったものといえます。

  • プレゼントのラッピング
    贈り物をラッピングするとき、色やリボンの使い方を考えて見栄えを良くするのもデザイン的な工夫です。相手に喜んでもらうために見た目に配慮する行為は、グラフィックデザインの要素に似ています。

  • 仕事の資料作り
    企画書や報告書などで、色使いやレイアウトに配慮して情報を見やすくする工夫は、グラフィックデザインやUIデザインの発想が生かされています。情報が伝わりやすいように、レイアウトやフォントを工夫するのも立派なデザインです。

  • 部屋のインテリアを整える
    家具や小物の配置、色の組み合わせを考えるとき、人は居心地の良さや美しさを求めて「デザイン」しています。これはインテリアデザイナーの思考に近いです。

  • ファッションのコーディネート
    その日の気分や場所に合った服装を選ぶことも、ある意味でファッションデザインです。色や形のバランスを考え、自分のスタイルを表現するのは、デザイン的な思考といえます。

  • 料理を盛り付ける
    食材の色合いやバランスを考え、器にきれいに盛り付けることもデザイン的な要素が含まれます。料理の見栄えを工夫することで、食事をより楽しんでもらえるようにしています。

  • 旅行のプランを立てる
    観光地の順番や滞在時間、移動ルートを効率よく計画することで、旅行を快適に楽しめるようにします。これは、サービスデザイナーのように体験全体をデザインする行為に近いです。

  • 子どもの学習環境づくり
    勉強机や棚を整理し、子どもが集中しやすく、必要なものが取り出しやすい環境を作ることも、インテリアデザインとプロダクトデザインの要素が含まれています。

  • SNS投稿の写真編集やキャプション
    SNSに載せる写真にフィルターをかけたり、キャプションの文章を考えたりして、見栄えを工夫するのもグラフィックデザイナーのような役割です。印象的なビジュアルを作るために創意工夫しています。

などなど、みなさん日常的に「見やすさ」や「使いやすさ」「美しさ」を考えて、デザイナーのように工夫しています。
要は「こうしたい、ああしたい」「もっとこうなればいいな」など現状の欲求や不満に対して、解決のための手段を講じることがすべてデザインというものにつながるのではないでしょうか。
日々の中での小さな「デザイン」を楽しむことが生活を豊かにする秘訣といえるかもしれません。

次回からは
僕がデザイナーとして思うこと。
子供たちが学ぶべきデザイン思考とは
・荒川区公立小学校の総合授業でのデザイン思考教室 講師体験
・RUNRUN SCHOOLにできること
・暮らしの中のデザイン

などを発信していきたいと思います。

興味を持っていただけたり、応援していただけるようでしたら
自分も勇気を与えてもられえるので、是非よろしくお願いします。

少しでもデザインのチカラがこれからの社会に役立ちますように。

これからの子供たちの「生きるチカラ」が楽しいものでありますように。


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