ピンピンコロリとネンネンコロリ【最終章①】

あなたがもし急に体調に異変を感じたとき、かかりつけ医にすぐに電話できるだろうか。

または、誰かすぐに駆けつけてくれる人に電話できるだろうか。

自分の携帯電話(スマホ)の電話帳に、そういった人の電話番号が登録されているなら、意識朦朧となっている状態でも、なんとか電話はできるだろう。

だが、手帳のどこかに書いていて、その手帳を探さないと電話できない状態であれば、今すぐに登録したほうが良いだろう。

結婚していても、自分が一人である状態は、必ずある。例えば、奥さんや子どもが海外旅行に行っていたら、本当に助からない。

また、電話をかけても、たまたま相手が風呂に入っていたりして電話に出られないことだってある。

そうなれば、最後の手段は、救急車を自分で呼ぶことになるが、このコロナ禍で、必ずしも自分が無事に搬送してもらえる保証がないことは、多くの人が実感したことだろう。

以上のことを踏まえると、寝るときも含めて、常に携帯電話(スマホ)は手の届くところにあり、駆けつけてくれる人をなるべく多くリストアップしておくことが重要だといえる。

昔は、黒電話のあるところまで這っていかなければ電話できなかったし(おまけにダイヤルするのが面倒)、外出中であれば、近くの家や店に自分の体の異常を訴えて救急車を呼んでもらう時代だった。

今は、ワンプッシュで便利になったとはいえ、なかなか他人に声をかけづらい世の中になっている。

少しでも助かって安らかに死を迎えられるようにするには、いざというときの対策を二重三重に講じておくことである。

明日で、このシリーズは最後になる。序章から第6章までのまとめをして締めくくりたい。



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