少数精鋭と残業
だらだら居残って残業している人がいる反面、能力を買われて多くの業務を抱えて残業している人もいる。
それが、ハッキリと見えてくるのが、年度末と年度始めの時期である。
前者の人間は、この時期は、やれ送別会だの、やれ歓迎会だの言って、少人数でもいいからグループで早く帰っていく。
後者の人間は、それどころではないくらい、神経をすり減らしながら、どういう段取りでこの急場をしのぐか必死である。
私の場合、後者のほうである。
私は、まだ良いほうであるが、効率的に物事を処理することに慣れていない人は悲惨である。
真面目な女性は、泣きそうな顔をしている。
手伝ってあげようにも、それが難しいのは、お互いによく分かっているから、相手も助けを求めにくいし、こちらも声をかけづらい。
なぜかというと、助ける側には、仕事の全体像が見えていないからだ。
説明してもらう時間と、それを聞いて理解して行動する時間を合わせたら、一人でなんとかこなすのとほとんど時間が変わらないし、万が一誤解があったら、よけいに時間に追われてしまう。
気分転換にちょっと話しかけてくる人がいたら、本当に迷惑千万この上ない。
だから、そういうときに、せめてもの励ましができるとしたら、アイコンタクトと数回首を縦に振る動作で十分である。
今日も残業を余儀なくされた方、お疲れ様でした。
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