20世紀の歴史と文学(1966年)

1966年6月の末日、あのビートルズがイギリスから初来日して、大きな話題になった。

ビートルズの来日の1年前は、『イエスタデイ』が発表されており、私も子どもの頃はよく親から聴かされたものである。

Yesterday
All my troubles seemed so far away
Now it looks as though they’re here to stay
Oh, I believe in yesterday

Suddenly
I’m not half the man I used to be
There’s a shadow hanging over me
Oh, yesterday came suddenly

Why she had to go
I don’t know, she wouldn’t say
I said something wrong
Now I long for yesterday

Yesterday
Love was such an easy game to play
Now I need a place to hide away
Oh, I believe in yesterday

Why she had to go
I don’t know, she wouldn’t say
I said something wrong
Now I long for yesterday

Yesterday
Love was such an easy game to play
Now I need a place to hide away
Oh, I believe in yesterday

以上である。

メロディーも美しく、歌詞も繰り返しが多くて英語もやさしい。

ビートルズの曲が好きな人はご存じだと思うが、この曲は、ポール・マッカートニーが夢の中で流れた曲をもとに、目が覚めてから急いで書き上げた曲だという。

タイトルが最初は決まらなくて、とりあえず『スクランブルエッグ』にし、のちに『イエスタデイ』と決めたそうである。

来日したビートルズは、日本武道館で公演を行い、数々の曲を発表しながらしばらく活動を続けていたが、1970年に解散した。

このビートルズ来日の1966年に、実は、袴田事件が起こっていたことを忘れてはならない。

あれから58年。

ポール・マッカートニーは82才、袴田さんは88才になった。

袴田事件は、1ヶ月後の9月26日、再審判決が出る。

歴史の裏で、個人のかけがえのない人生が翻弄されていることに、同じ人間として私たちはしっかりと向き合う必要があるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?