エクセル談義に花を咲かせ(4)

エクセルで計算ができると知った初心者が、勘違いしていることがひとつある。

それは、電卓と同じように、数式を入れると答えが出るというものである。

ただ、第2回でも触れたように、セルの位置情報を数式の中に組み込むのであって、単純に数字同士を計算するのではない。

どういう勘違いかというと、「3+4=」という計算式をセルに入力したら、自動的に「7」が表示されると思い込んでいるのである。

これは、入力の仕方もエクセルの仕組みも理解できていない状態である。

例えば、D5のセルに「3」があり、E5のセルに「4」があるのであれば、
この合計数値「7」を、どこのセルで表示したいかをまず考える。

仮に、G5のセルに合計数値を表示したいのであれば、そこのセルをクリックして、「=D5+E5」と入力するのである。

=と+の記号も含めて、半角英数字・記号で入力する。全角ではない。

=D5+E5を入力する過程で、該当するセルに色がつくので、それを確認できればよい。そして、エンターキーを押せば、「7」が表示されるはずである。

そんなこと誰でも知っていると思っている人は、自分の親や50代・60代の方に一度エクセルでの文字入力にトライさせてみるとよいだろう。

自分の知っている人にひととおりやらせてみて、どれだけの人がそれを理解できているか。

もし、愕然とした経験がある人は、これからの超高齢社会に果たして高齢者が高度情報化社会についていけるかどうか想像してみるとよい。

いくら若い人がスマホを使いこなせても、高齢者が理解できなければ、なかなか浸透しないのは、そういうことなのである。



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