そのたくさんのじゃがいもを

最近実家からたくさんじゃがいもが届いた。毎年恒例この時期にはじゃがいもが来る。母が沢山頼んだものをおすそ分けしてくれているのだ。そして今回も段ボールを開けると、ジップロックに分けられたじゃがいもたち。

今回はだんしゃくときたあかり。IKEAのかわいいジップロックにそれぞれ名前が書いてある。ああうちのお母さんってこんな字を書くなと思って、ちょっとしんみりしてしまう。今日は予定がなくなって暇なので、このじゃがいもたちを使って晩御飯と作り置きをすることにした。

料理別にじゃがいもを使い分けるのもいいけれど、色が違うのが好きであえて２種類のじゃがいもを一緒に料理する。だってだんしゃくは白くて、きたあかりは黄色いのだもの。この色のコントラストが好き。そんでもって大量のじゃがいもを皮むきするのだけれど、これが結構大変。ピーラーですいすい剥いていくのだけれど、まだまだ皮むき待ちのじゃがいもたちが転がっている。

実家にいたころ、このじゃがいもが沢山届いたときは母がコロッケを作ってくれた。その日はコロッケパーティーなので、晩御飯はコロッケのみ。大きなお皿3皿分のコロッケがどんどん揚がっていく。熱いうちに食べなと言われるので、父と並んでどんどんコロッケを食べる。あの頃はコロッケだやったーとしか思っていなかったけれど、今思うとあの量のコロッケを作るのにどのくらいの時間をかけてじゃがいもを剝いていたのだろう。

いざ自分でやってみないと、気づかないものなのか。実家を出てから生活の一瞬一瞬で親のありがたみを感じることが増えた。そんなことを考えながら、またすいすいと皮をむいていく。そして出来上がったのは、ジャーマンポテトとマッシュポテト。そしてポテトグラタン。

揚げ物は怖いのであまりやりたくないけれど、いつかコロッケにも挑戦してみよう。母のようにどんどん揚げていく能力はまだ持ち合わせていないけども。