「自立」が生み出す清々しさ

オランダの吹奏楽やオーケストラに惹かれるのは、各奏者の「自立」が見えるからかもしれない。プロ・アマ、あるいはコンクールのディヴィジョン関係なく各人が自立した奏者だ。私が彼らの演奏に感じる闊達さや豊かなサウンド、清々しさは「自立」が生んでいるものなのかも。


「自立」と言っても、「誰にも何も教わらないで全部自分でやりきる」というのではい。レッスンをはじめ必要な助けとサポートを大いに活用し「私はこう演奏する」に行き着き、例え合奏体でも一本筋を通して実行できること。


リハーサルでは自分の演奏を表明し、その上で指揮者等を中心に侃侃諤諤と「さぁ、どうする?」を練っていける。あぁ、清々しい。オランダの社会人吹奏楽団には細かすぎるルールも見当たらなかった。自立ゆえではないだろうか。自立があれば「それは不公平/あの人ずるい」とかそんなに起こらなそう。


そして他人がやることについて過剰に取り締まらない。楽団の目的が達成されればいいし、個々人が1%でも上達すれば最高に喜んでお祝いするから。そしてリハーサルの合間はコーヒーやビールを飲んでやかましく話し元気になるのだ。いいじゃん!

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