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わたし、申立の手続きをする(申立書) - 【所有者不明土地管理制度をやってみた?!】

まずは所有者不明土地・建物管理命令の申立マニュアルを読むことにします。

マニュアルによると、申立費用は収入印紙で筆数×1,000円と、郵便切手6,600円分ということで、今回は1筆なので7,600円。そんなに高いものではありません。というか、おそらく郵便切手分は事務に使うんだろうし、逆に安いんだなぁと思いました。

あとで調べてみたら、事件によると思いますが、家裁は申立無料、地裁も100万円までは価額10万円までごとに1,000円とのこと。なんだか激安サービスに思えます。

しかし、資料の方は結構あります。

まずは「申立書」。これは雛形があるので、それに記載をしてくださいとのことなので、早速雛形を見てみると、昔のワープロでつくった社内文書みたい。うーん、お役所っぽい。

Word形式とPDF形式があるのですが、手書きという訳にもいかないので、Word形式をダウンロードして、速攻Googleドキュメントに変換しちゃいます。

まずは「第1 当事者の表示」ですが、これは別紙に記載するので後回しです。
次に「第2 申立の趣旨」ですが、これは雛形に書かれているので、変更せずにそのまま。

そして「第3 申立の原因」からが本番です。
一つ目が「1 利害関係を基礎づける具体的事情」なのですが、ここでちゃんと利害関係人であることを説明しないと要件から外れてしまいかねません。

まだ物件の購入をしていないので、ちょっと不安でしたが、通路を通らないと物件に辿り着けないこと、ライフラインが通っていること、舗装がされていないので通行に支障をきたすことなどを記載し、利害関係人であることを積極的にアピールします。

二つ目が「2 対象土地(建物)が所有者不明土地(建物)に当たることを基礎づける事情」なのですが、こちらは雛形そのままで大丈夫そうです。

その次が「3 発令の必要性」です。
一つ目が「 ⑴ 対象土地(建物)の現状の管理状況」で、ここには現状がいかに問題であるかを記載する必要がありそうです。
そこで、通路が土道のままで雑草が生え放題。しかし持分者の3人までは、通路を通らずに道に出ることができるため、管理・保存の意欲が乏しいことを記載します。

二つ目が「 ⑵ 対象土地(建物)に必要な管理行為の内容」で、ここには約70年間所有しているが、行方が知れない山下さん(女)の持分を取得し、今後ちゃんと管理・保存をしていきますと意気込みを記載しました。

あとは、別紙の当事者目録と物件目録です。

当事者目録には、申立人の必要事項と住所不明者、共有者の情報を登記簿から転記します。雛形の申立人の欄には「上記代理人弁護士 ●● ●● 」と弁護士記入欄がしっかりあり、改めて素人がやっても大丈夫なのかと不安がよぎります。

しかし、ここまで来たらこれも経験と思い直し、弁護士記入欄をバッサリ削除!

物件目録にも、必要事項を登記簿から転記します。

これで、申立書は完成です。

書いてみると、申立書は結構あっさりとしたものでした。

ただ、添付書類が結構あるので、こちらは大変そうです。

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