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心理テスト 〜「好きな人に『好きだ』と言わずに『好きだ』と伝える短篇集」より〜

『心理テスト』


 彼の手元には、どこから持ってきたのか心理テストの本がある。


「さてさて、問題です」

「どーぞ」


 彼にとってはただの戯れなのかもしれないけど。

 自分だけが訊いて終わり、みたいな.
 そんな子供っぽいことを考えているんだとすれば。


「あなたは薄暗い夜道を歩いていましたが、突然後ろから肩を叩かれました。その人は誰でしょう」

「その心理テスト意味ないなー」

「え、そう?」

「……だって、いつでもあなたのことしか思い浮かばないもの」





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後書き・解説

 本日は、昨日のよりもさらに短いお話になります。

 いかがでしたでしょうか。

 ワンショットグラスくらいのサイズというのも、悪くないと思います。

 このお話は、私が小説投稿サイト・『カクヨム』で掲載している「好きな人に『好きだ』と言わずに『好きだ』と伝える短篇集」に掲載済みのエピソードになります。

 これ以外にも20話程度あります。

 全篇、基本的に短いです。短篇集というか掌篇集と言った方がいいかもしれないですね。 

 もしよろしければ、そちらにも遊びに来ていただけると幸いです。

 

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