モラルハザード-炊き出しの経験から考える-
炊き出しの経験新宿駅付近の道には、多くの路上生活者の方がいる。炊き出しをする前の私の中のイメージは、私たちのような炊き出しを行う人間をありがたい存在として受け入れ、炊き出しを行う私たちは、その感謝の念をモチベーションにまた炊き出しを行おうと思い、活動を続けていく。こういう暗黙のルーティンが存在しているのだと思っていた。しかし、実際のところは全く違っていた。路上生活者は、私たち炊き出し組を見かけると、続々と近くに寄ってきて、食の支給を求めた。私たちが作ってパックして持ってきたプ