ブランド作りと商品作りは違う!始める前から成功は決まっている【偉そうに語りながらも僕がブランドを出さない理由は最後に解説】
Ruiです💡
昨今、個人ブランドの乱立により、元々いる業界人でも知らないブランドが増えてきました。
そんな中で、YouTubeやGoogleで「アパレルブランド 立ち上げ方」と検索すると、個人ブランドの方がまだまだ自らがブランドを立ち上げたばかりなのに、誇らしげにこれから立ち上げたい方向けに商品の作り方などを発信してしまっています。
そのほとんどが商品の作り方かブランド立ち上げに至った経緯のみで、商品企画前のリサーチや見込み客づくり、ブランド運営について語られていません。
この記事では、ブランドの作り方と商品の作り方は違うという体で、主にリサーチから始まるブランドの作り方と僕がブランドを作らない理由に焦点を当てて解説していきます。
商品の作り方については他の方と同じになってしまいますが、流れで解説した方がわかりやすいので、記しますね。
12,000字を超える大ボリュームで、お話を聞くのに疲れると思います。
ですが、他の記事や動画を何度も移りわたるよりは、この記事をベースとして流れを覚えた方が効率的かと。
乗り換え3回で目的地につくか、乗り換えナシで目的地につくかだと思ってお話を聞いてみてください。
1.ブランドの作り方
ブランドを作る=商品を作ることではありません。
ブランドを作る=商品企画前のニーズ探りや市場調査・ポジション獲得と商品リリース後の運営をどうしていくかです。
※※注意点※※
この記事では、商品企画前のニーズ探りや市場調査・ポジション獲得に焦点を当ててお話していきます。
なぜなら、商品リリース後の運営は経営者の方針次第で変わるからです。
1-1.なぜアパレルブランドを立ち上げようと思ったのか、経緯を文章にする
経緯やバックボーンはブランディングになります。
ブランディングがアパレルブランドにとって1番重要と言っても過言ではないので、今までの経歴とブランド立ち上げる理由をメモしておき、商品リリース後にプロモーション動画の内容として活用しましょう。
1-2.Instagramを1年間続け、他のことは一切やらない
たまに「1ヶ月でブランドを作ってPRするんだ!」なんていう人もいますが、完全なる博打だと思っています。
今ではInstagramという個人ブランドには欠かせないツールがあるので、こちらでKGI/KPIの設定とニーズの把握とポジション獲得をしていきます。
※※注意点※※
ニーズの把握とポジション獲得、ここをすっ飛ばせば、全て台無しに終わる可能性が高いです。
逆に、ここを着実に行えば、後の商品企画とブランド運営方針がスムーズに決まり、初動も大きいです。
1-2-1.InstagramのKGI/KPI
一番初めに決めておくことですので、⬆︎の記事で学習し、記事の内容と照らし合わせて決めていきましょう。
SNSを元々やっていたり、やっていなかったりで数値は変わりますが、当記事で僕はこのように設定しました。
1-2-2.ニーズの把握
顧客になるユーザーのライフスタイルとファッション感度の高さをリサーチします。
Instagramの機能である、ストーリーズのアンケートスタンプを使って顧客となるユーザーの声を集計します。
後の5W2Hに響くので、1000人以上親密なフォロワーさんが増えたら可能な限り多くやりましょう。
1日5件〜10件が目安です。(しつこいと思われる可能性もあるので、途中で2日に1回ペースに変えてもOKです。)
■ライフスタイル
■ファッション感度
1-2-3.ポジションの獲得
ニーズの把握と同じく、ストーリーズのアンケートスタンプを使って、発信者としてのポジションを確立します。
5W2hと商品企画の際に重要な事柄になります。
1日5件〜10件が目安です。(しつこいと思われる可能性もあるので、途中で2日に1回ペースに変えてもOKです。)
1-3.プロダクトアウトかマーケットインか
プロダクトアウト=ヨウジヤマモト、イッセイミヤケなどのデザイナーズブランド=天才=自分で市場を作る人。
マーケットイン=ユニクロ、しまむら=消費者の購買動向やライフスタイルを調査し、他者との差別化を図り、既にある市場に自社製品を投入すること。
ほとんどの人は天才ではないので、マーケットインになります。
1ミリも調査もせずにプロダクトアウト感覚でやる人がいますが謎です。
何のためにインスタがあってやるのかということですし、インスタを1日中触るだけでも調査はできます。
1-4.”人で売る”か”商品で売る"か”ブランドネームで売る"か
難易度が高い順で、ブランドネーム→商品→人です。
言い方を変えれば、
ブランドネーム=ヴィトンやサンローラン、グッチ
商品=MDやバイヤーの能力が必要
人=フォロワーの多さ、エンゲージメント率の高さ、リーチ数などのインフルエンス力
です。
つまり、これまでリサーチのために育てていたInstagramは、顧客情報とともにアカウントパワーも培われているはずなので、このパワーをそのまま商品納品後にもメイン販路として活用するんです。
商品は、ブランドオーナーのキャラクターやこれまでの経歴、ブランドを立ち上げた経緯や想いがしっかり伝わって入れば良く見えます。
そして購買につながった時に、顧客から「〇〇さんの〇〇ジャケットは〇〇ブランドって言うんだ!」と認知・シェアされ、最終的にブランドネームで売れるようになるという流れです。
1-5.5W2Hを考える
例をもとに、全てお客様目線に合わせた解説の仕方をします。
1.When(いつ?=購買意欲や時間、ブランドオーナーとの信頼度)
→ストーリーズにいいねしてくれたり、アンケートに答えてくれるようになったら、Instagramアカウント開設して1年後
2.Where(どこで?=実店舗かECかなど)
→EC、Instagram、広告
3.Who(誰が?=自社ブランドのターゲット)
→30代の男性、妻子持ち、学歴高い、ある程度エリート
4.What(何を?=フォーマルスーツかカジュアルシャツか?など)
→S/Sはオフィスカジュアル麻ジャケット、A//Wはウールジャケット
5.Why(なぜ?=あなたから買う理由や購買ニーズ※これが一番難しい)
→元アパレル店長、EC・SNS上での接客がいいから、人生経験が面白い、人生もブランド立ち上げた経緯も物語形式で表現できてる、企画がいい
6.How(どうやって?=実店舗のレジやECでクレジット払いか現金か、イベント参加で手に入るのか、SNS企画で?など)
→ECとポップアップの先行受注会、インフルエンサーイベント
7.How much(いくらで?=値段、商品企画で確定)
→麻ジャケット14,000円〜28,000円、ウールジャケット50,000円〜98,000円
ブレークタイム(1-1〜1-5が一番重要でした)
お疲れ様です。
一番長くて大事なフェーズが終了しました。
しかし、これはどの記事にもどの動画にもないことです。
(アパレルブランドの立ち上げ方とかで記事・動画出してる人は大抵個人ブランドです。)
つまり、個人アパレルブランドのほとんどは、最初に緻密なデータや確かなニーズが把握できていないことと、顧客が見えていない状態で商品を作っているということです。
そして、運よく当記事のお話を聞いてくださってるあなたはラッキーなんですよ。
彼らが犯した最大の欠点を後で埋め合わせせずに、最初にクリアにしておけるんですから。
一息したら、この先のお話も聞いていってくださいね。
※※ここから下は、2.商品の作り方で諸々決まった後にやることです※※
1-6.ECサイトを制作し、どう運用していくかを考える
⬆︎の記事はBASEメインですが、月30万程度売上の見込みがある場合、自社ECはShopifyで作りましょう。
そしてテイストを考慮して楽天やAmazon、ZOZOなどのモール選び→出店もです。
その後は広告運用→Instagram→LINE・メルマガ→SEO→ブログという優先順位で運用をしていきます。
なぜこの順番かというと、成果が短期で出る上、無料の媒体かつ長期的に成果のでるInstagramやCRMになるLINEを強化したいからです。
SEOやブログは有効な施策ですが、アパレルECでは相性もあり、優先順位は後になります。
この流れで成果が出始めたらYouTube開始です。
1-7.アパレルに特化したECコンサルタントや広告代理店の力を借りる
1-6で考えた戦略・運用の仕方で足りない部分やわからない部分、頼みたい分野があれば、その分野の最低限の学習をしてTwitterやLinkdinなどで探してみるのもアリです。
1-8.フォロワー数に見合ったエンゲージメント率の高いインフルエンサーを見つける
フォロワー数が1万人いても、いいねが1件では意味がないです。
もちろん、1万人になったことは誇らしいことですし実績となります。
ですが、最重要なのはフォロワー数に対するエンゲージメント率=アカウントの拡散力やフォロワーとの距離感や信頼度の高さです。
良いインフルエンサーの特徴として指標の1つになりますので、ただ外からアカウントを除いただけで決めつけないようにしましょう。
また、そのインフルエンサーの経歴やサービス、周りにいる人間関係も重要な指標となりますので、気になるインフルエンサーがいたら、徹底的にリサーチすることが勝敗を分ける唯一の策と言っても過言ではないです。
1-9.ポップアップや催事をやる
館や路面のスペースを借りて、新作リリースや先行受注会などのイベントを開催します。
単独でもいいですし、他ブランドと合同でやるのもありです。
1-10.他ブランドや他業界とコラボする
ECでも実店舗でもインスタライブでもYouTube動画でも、なんらかの企画や共同開発などで他社・他ブランド・他業界とコラボします。
大事なのは、他ブランドよりも他業界とコラボするということです。
他ブランドとのコラボは皆やってるんですよね。
でも、アパレルは他業界とのつながりが希薄なので、SNSを用いて接点を作ると企画やビジネスモデルの幅が増幅します。
1-11.ECが軌道に乗り、資金が貯まったら”路面”で実店舗を構える
デベロッパー(百貨店やファッションビルなど)では、例えばマルイの場合はエポスカードを契約できなければ怒られるなど、館の制約があったりするので、出せるなら路面で実店舗を出した方が自由度が高まります。
そして、路面に加え、自社EC、SNSなど全ての自社媒体・販路が成長することが理想ですね。
1-12.自分を経営者としたとき、ブランド作り・商品作り、全ての工程の中でどこに一番尽力するかを決める
主に、EC(自社・モール・広告)、Instagram、商品企画・製造の3つですが、このうちどれに特化し、オーナー件プレイヤーとしての職務を担うのかを決めます。
もちろん3つ全て監督責任がありますが、自分は手を動かさず、2つは他の人に頼むということです。
なぜなら全てを一人でやると全てが中途半端になってしまうからですね。
一番得策なのはEC(自社・モール・広告)です。
商品は既に出来上がっていますし、リリース後はデザイナー主導で動いてもらい、一番大事なお客さんとお金が動くところ、つまりECのハンドルを握るんですよ。
車で例えたら”ECは運転席”、”商品は荷台積んでるもの”、”SNSは”助手席のナビゲーターやバイクでいうサイドカー”です。
2.商品の作り方
1.ブランドの作り方の1-1〜1-5をやった段階で、どんな商品を作ればいいかはほぼ決まってるので、それを確定させていきます。
タイトルを見ていただいた後すぐの冒頭でお伝えしたとおり、商品の作り方はGoogleの記事とYouTubeで誰かが詳しく解説してくださっているので大まかな流れと手順、それを実行する人の職種だけ解説します。
↓↓商品の作り方について詳細を知りたい方はコチラから↓↓
2-1.テイストと価格帯を確定する
この表にあるテイストは、「ストリート」「モード」「アメカジ」などのスタイリングではなく、あくまで消費者目線でのテイストです。
【1-2.Instagramを1年間続け、他のことは一切やらない】でリサーチしたデータを照らし合わせて確定していきましょう。
※表は拡大・ダウンロードしてご利用ください。
2-2.OEMに依頼するかしないか
OEMに依頼する場合はOEMに依頼しない場合の2-2-1〜2-2-5を一括して実施してくれます。
ただし注意点が4点あります。
注1※ 2-2-1〜2-2-5の工程を理解した上で依頼すること。
→自社商品となるものの生産背景がわからないのでは、お客さんに伝わらない。
→OEM担当に、微調整(ラペルの大きさ・ステッチの幅、ロックミシンの掛け方など)の依頼がかけられる。
→仮縫いが上がってこず、商品がいきなり上がってくる場合もある。
注2※手数料が20〜30%増す
→OEMに依頼する場合、本来自分で2-2-1〜2-2-5の工程を実施するものが全部省かれるため、代わりに実施してくれる分の手数料。(企業によって手数料は変わる。
注3※内訳がわからない
→2-2-1〜2-2-5の工程を自分で実施した場合、例えば100万円で商品を形にした場合は、誰に、どこに、お金がかかってるのかがわかり、微調整があった場合も既にわかってる金額からどのくらい上乗せされるかがわかるが、OE Mに依頼した場合は、詳細が不明なことがある。
しかし、2-2-1〜2-2-5の工程を自分でやってみて理解し、その上でOEM依頼をすれば質問ができるので詳細が見える。
注4※こんなOEMには依頼するな!
とあるOEMの方とブランドの商品の議論をしていたのですが、こんなにディスっています。
・首振りボタン断固拒否
・モデルの体型否定
初めてしっかりOEM屋さんと話したのですが、こんなにピンポイントで深く否定するところには任せない方がいいのは誰もがわかることなのでは?と思います。
体型に関してはセクハラにも捉えかねないので、社会問題に発展しやすいですね。
ECの話にもなって(彼は完全未経験、知識も0)興味はあったそうで伝えてたのですが、途中で舐められてると思ったそうで、逆ギレされました。
あれだけECやマーケターについて質問していたのに何を血迷った思ったのか、自分はサイト1つすら作ったことないけど、こいつができるなら俺もできる!なんて思ったのでしょうか。
そして確定的に負けた人の特徴として、話をずらしにずらしてECでは勝てないからと言って別の部分でマウントを取るという戦法笑
この手の人には何度か会ったことがあるのでわかりますが、本当に血迷ってるんですよ。
実際、「会社名で検索しないと出てこない」企業です。
これからブランド立ち上げる方は普通に「アパレル OEM」で検索すると思うのでこの企業に商品づくりをお任せしないと思いますが。
この方にどんなにすごい経験や実績があっても、広告や自然検索で出てくるもしかしたらすごい企業じゃないところの方に発注がいくので。
ただこれでわかったのは、あまり実績やお金、経験アピールだけで判断しないように気をつけましょう!
ということです。
OEMに依頼しない場合
→2-2-1〜2-2-5を実施。
2-2-1.デザイナーとパタンナーを探す
デザイナーは顧客にも売り手にも、イメージできる職種でしょう。
商品作りの中ではフロントの役割です。
デザイン画を作り、パタンナーとのやりとりから仮縫い、商品化まで、全ての工程に携わります。
パタンナーはデザイナーのデザイン画を落とし込み、シルエットやサイズ感を決めていく型紙を作る役割です。
いずれも自分の作った商品や世界観を発信したい!という思いがあるので、TwitterやInstagramにもいます。
顧客が一番大事とする部分になり非常に大きな役割ですので、タイムラインで話してみて、DMで仕事の話をしてみるのが一番です。
■デザイナーとは?
ブランドコンセプトを把握した上で服のデザインを作ります。
<仕事内容>
デザイン画の作成や生地を選ぶ→仮縫い用の生地(シーチング)を使ってディテールの確認→サンプル作成→量産に至るまでの確認を行います。
■パタンナーとは?
デザイナーが作ったデザイン画を忠実に落とし込んで服の原型を作ります。
作ったパターンが顧客のシルエットやサイズ感に大きな影響を与えます。
<仕事内容>
紙やデータで型を作成→仕様書(縫製工場jに依頼するために、縫い方や寸法が記載されているもの)作成→服に対してこれくらいの量の生地を使いますというマーキング作成(生地の中に服のパーツをこのように入れて行って縫製をしてくださいというもの)¬仮縫い
2-2-2.生地メーカーとは?&生地メーカーを探す
シルクやウール、リネンなどの天然繊維、ポリエステル・ポリウレタンなどの化学繊維など、それぞれ企業によって得意分野が違います。
探し方は、日暮里の問屋街などは現品限りの生地が多く、サンプルを作りたかったり、数着のみ作る場合は単価も安いのでオススメです。
ですが、量産やハイブランドのような商品を作る場合は生地メーカーを探した方がいいです。
<単価>
生地の単価は"m"で決まります。
生地代は上代の8〜10%で、「1m=1,000円」のような形です。
ワンピースで3m必要となった場合は3m=3,000円です。
2-2-3.資材メーカーを探す
ネット上で取引画が可能です。(”ApparelX”で検索してみてください。)
注※ファスナーは納期に注意(YKK は注文してから3週間ほどかかる)
■資材メーカーとは?
ボタンやファスナー、毛芯など、生地以外の素材を製造している企業です。
2-2-4.縫製工場を探す
探す際の注意点は、最小ロット数が決まっているため工場の社長との交渉は妥協しないようにしましょう。(1ロット30枚、60枚、100枚など ※ロット数=枚数・単価
)
Twitterには縫製士がよくいるので、繋がって仲良くなって紹介してもらうのもありです。
可能な限り速く探したい場合はネット検索で。
■縫製工場とは?
デザイナーやパタンナーが作った型やデザインを、生地を使って実際に形にしていきます。
ここで初めてデザイン画やパターンが売り物となります。
注1※工場によってアイテムに得意・不得意がある。(コート専門やシャツ・ブラウスなど。)
注2※メンズ・レディース・キッズで別れている。
2-2-5.生産管理を探す(OEMや縫製工場側が重要なこと)
必ずしも探さないといけないわけではなく、OEMに依頼する場合や縫製工場に依頼する場合は既に生産管理はいるので、企画側は気にしなくても大丈夫です。
ただ、生産管理が縫製士やデザイナーとの間を取り持つ潤滑油になっています。
こういう職種もあって商品が形になり、お客さんの元へ届くのだということを知っておきましょう。
■生産管理とは?
デザイナーやメーカーから企画書や仕様書を預かり、縫製士や職人と連携をとって形にすることを治めるディレクターのような役割。
→ネットやTwitterで割とすぐに見つかり、OEM内にも既にいます。
【資金調達をする】
作る商品が決まり、縫製工場に依頼して形になるまでいくらかかるのかを算出、またはOEMに依頼する見積もりが決まったら資金調達をします。
調達方法は4つです。
1.クラウドファンディングで調達
CAMP FIREやMOTION GALLERYなどの媒体に登録し、SNSで拡散するなどして事業プランとリターンを一般の個人に見てもらい、「面白い!」「応援したい!」と思ってもらえば少額から投資してもらえます。
つまり、投資してくれる相手は未来の顧客。
経緯とブランドコンセプトと商品企画がよければリリースしたときの初動が良いです。
2.銀行から借入
昔からある方法です。
会社員であれば、できる限りの金融機関と借入金額を増やしておきましょう。
商品を作る過程でもそうですが、プロモーションにも費用がかかるので、いざという時にすぐ投資できるようにする準備です。
注1※借入は悪という謎の風潮がありますが、アパレルはシステムやWebなどの無在庫ではないので、資金調達の手段はあればあるほど良いです。
3.貯金を資本にする
アパレルブランド立ち上げの費用は実店舗込みなら1,000万円はすると言われています。
既に十分な貯金があるなら、優先的に活用します。
4.投資家から投資・融資をうける
投資してくださった方とのコミュニケーションや契約でごたつきがあった場合、ものすごくマイナスになり、信用を著しく落としたりします。
また、自分が株主兼社長にはなれないので、全ての権限を握れないというデメリットがあります。
つまり雇われ社長になるので、投資家(株主)を勝たせるのが仕事になります。
しかし、投資家の経営ノウハウを取り入れて強いサポートを受けながらも事業を進めて行けたり、資金面での相談もすぐできるのでメリットもあります。
昔、”マネーの虎”というリアル投資番組があり、人気でした。
2022年6月現在、マネーの虎をオマージュした、”令和の虎”というYouTubeチャンネルがあります。
そして、2022年2月に出演している虎の方々の賭博(賭けポーカー)が発覚し、それ以前にも黒い噂があります。
コンテンツとしては、志願者のビジネスモデルや虎の社長の方の的確なツッコミや質問が非常に学びになり、虎・志願者の両者ともキャラクターが立っており、何度も見てしまいます。
が・・・・・投資家から支援を受ける場合は、1〜3の手段と違い、金銭面以外でもハイリスク・ハイリターンです。
個人的にはオススメはしませんが、資金調達の1つの手段として覚えておくこと自体はアリです。
2-3.商品ができた後は…..?
商品納品後、すぐに販売を開始することができますが、消費者と取引先からの信頼を上げるためにやっておいた方がいいことがあります。
2-3-1.開業届を税務署に出す
レバテックさんが開業届の書き方と出し方を具体的に記してくださっていたので、記事をシェアします。
2-3-2.商標登録をする
Toreru Mediaさんが、なぜ商標登録をしないと行けないのか?注意点を交えて流れを解説してくださっています。
また、自分が作った商品やブランドが既にないか確かめ、著作権侵害にならないかどうかを調べるための媒体があるので、こちらもあわせてチェックしましょう。
ページに飛んだら、商品名/ブランド名を検索。
既に検索結果に出ていたら、その名前ではブランドは作れません。
3.僕がアパレルブランドを作らない理由
2022年6月現在、今ブランドを作ろうとしたら死ぬ💀👿
という理由が5つあります。
この5つを僕は熟知しているからブランドを作ろうとしないんです。
反対に、個人ブランドを立ち上げた方は熟知していない可能性が高いということになります。
3-1.お前らみたいになりたくないから
一番の理由はこれです。
過激な見出しですが、何も全ての個人ブランドやこれからブランドを立ち上げたい”人”がダメという訳ではありません。
ECサイトを解析してみるとアクセスがそこそこあったり、サイト制作もわかりやすいものもあります。
SNSが伸びてる人もいます。
僕はアパレル販売員をやめ、キラキラ起業系男子だった時からブランド立ち上げの相談を受けることが多かったです。
今更ながらInstagramに力を入れ始めた2022年6月現在も、DMで相談がきます。
既にブランドを立ち上げられてる方と、これから始める方両方です。
そこで、4段階に分けてダメだろうと辟易してしまう事例をご紹介します。
3-2.自己破産しているから
2016年に与沢塾のような起業塾に178万円で入り、成果が少しも出ずフリーランスに失敗して多重債務者となりました。
最終的に1000万円まで膨らみ、苦渋決断の末に自己破産することに。
そのため、事業のための借入・賃貸契約ができなくなっているためです。
3-3.リソース・ナレッジがないから
資金力もなく、1.ブランドの作り方、2.商品の作り方で解説した力がなく、準備や実行ができないからです。
3-4.アパレルは産業革命に慣れ親しんだ業界だから
1.良いものが売れる時代が終わった
グッチやヴィトンなどのラグジュアリーブランド、良い生地や腕の良い職人さんが作ってるハイブランドや1点ものは確かに良いものでしょう。
ですが、ラグジュアリーブランドを除けば、質の良いものはたくさんあるのになぜそれよりもすぐに作って大量生産して数をさばくユニクロの方が認知度も高い上になぜ売れてるのか・・・
2.ファッションは娯楽。YouTubeやNetflixなど、無料や格安で手軽に楽しめるものが増えた
産業革命からIT革命に変わり、あらゆるスマホゲームやオンラインツール、今まで見るだけだったYouTubeも自身が発信者になることでより楽しめる媒体に変わり、おまけに収益化機能までついてお金が得られるようになりました。
これらはスマホやPCが1台あればどこにいてもすぐに始められるものであり、服のようにお金もかからず、置く場所やスペース、処分にも困らないので良いことずくしです。
これらのものにハマるのも認めざるを得ないですね。
3-5.クライアントにもされづらい(助けられづらい)から
1.資金がない
2020年の国内アパレル総小売市場規模は7兆5,158億円、前年比81.9%と大幅な減少があることから業界全体で資金が乏しく、クライアントワークをしている企業からしたら儲からないと思うのは当然なので、積極的に参入したくない業界だからです。
2.独特な世界観がある
アパレル業界に限らないかもしれませんが、ブランドや社風が独特な企業が少なくないです。
バブル期は勢いもありアツい業界だったため、過去の栄光を惜しんだり、これまでの成功体験を捨てきれず固執してる人もいるため、いいか悪いかは置さておき提案を聞かない人もいます。
特典.ブランド作りは経営、今のアパレルブランドの経営者に必要なマインドとスキル
マインドが一番重要で、スキルは今も昔も変わらないことですね。
これから紹介するものの精度が高ければ高いほど良いですし、全部できるのがベストです。
1.マインド
・1つの事象や人を多面的に見られる柔軟力や分析力
※これが特に特に重要。
・的確なビジョンとミッションの設定とバリュー出し
・鋼のメンタル
・熱意
・新しいものを吸収・取捨選択する力
2.スキル
■コミュニケーション
営業
→取引先との良い交渉や工場の人に良い商品を作ってもらう力。
→部下へのマネジメントに活きる
販売接客
→話すことや狙ったものを話術で売るのではなく、傾聴力。
ディレクション
→自分の知らない職種や異なる職種同士をまとめて良いチームを作る力。
■プロモーション
EC制作・運用
→UI/UXデザイン、サイトの基本的な仕組みの理解、ウェブ解析、SEO、広告全般の技術、モールの仕組みと運営の理解。
SNS
→Instagramを中心に自社製品のブランディングからEC・実店舗に誘導→販売まで。
コラボ
→他社ブランドや他業種とのコラボ企画力。
■クリエイティブ
商品企画
→パクリだと思われない力。
まとめ
長々とした文ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました💡
そしてお疲れ様でした!
この記事の流れ通りに、細かな部分を調べていけばブランドは立ち上がりますが、まだまだスタートラインに立っただけです。
商品をリリースした後も、1.ブランドの作り方と特典を特に見返して、謙虚に泥臭く施策を打っていきましょう。
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