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中国文化と「お金」の話。 - Ronny Chiengから学んだこと

私がシンガポールの嫌いな点を挙げるとしたら、まず「お金」のことが以前は一番最初に浮かんでいました。

移住前観光でシンガポールに来たときは、マリーナベイサンズ・セントーサ・ナイトサファリなどTHE✩観光!という所にしか行かず、シンガポールの本当の生活が見えていませんでした。

その為、自分が思い描いていた生活と実際の生活に大きな隔たりがあり、シンガポール移住後すぐはなんだこの国😡!!と思っていました。

というのも、シンガポールは中華色が強すぎる…

シンガポールの人口の比率として7割が中華系と言われているので当たり前なのですが、街中にあふれる中国語・そこらから聞こえる喧嘩のような声がとにかく耐えられなかったのです。

また、シンガポール人(中華系)は平気でお金のことを聞いてくる。

家賃、収入、身につけているものの値段などなど…

Whatsappのグループでも「給料日まで後何日!」とか「宝くじ今日買う人ー!」とか言ってるし、駐車場代たったの2ドルにすらケチつけるし、

なんて下品な民族なんだ!!!!!!!!!!!と思っていました。

そんなシンガポールの生活に飽き飽きしていた時、Netflixのオススメとして表示された”Asian Comedian Destroys America!”というRonny ChiengのStand-up Comedyが目に留まり、なんとなしに再生してみました。


Ronny Chiengとは】

彼はマレーシア、ジョホールバル(シンガポールのすぐ隣)出身の中華系コメディアンです。Fuchun Primary Schoolというシンガポールの小学校にジョホールバルから通い、オーストラリアの大学を出ています。

中華系マレーシア人に関してはまた後ほど…。

2015年からNYに移住し、アジア系コメディアンとして確固とした地位を築いているようです。

【中国文化とお金の話】

先ほどのYoutube内でもお金のことに言及していますが、中国文化とお金の結びつきは非常に強いです。

Ronny Chiengはこんなことを言っています。

Chinese people love money.
Chinese people love everything about it. We love making it, love spending it, we love giving it, we love receiving it, we love throwing it up in the air.

これを聞いた時、今まで私の心の中にあったモヤモヤがスッと晴れる感じがしました。

確かにそうだ。彼らはお金をただ請うのではない。

自分が払った価値に見合わないと思えば強く非難するが、そうでなければ気前よく払ってくれる。

周りにいるシンガポール人は他人に対しても比較的よくお金を使っている。

旧正月のアンパオ(紅包=Ang Pao)もそう。

日本では基本親族にお年玉を渡すだけだが、シンガポールでは小額とはいえ他人に対しても渡してくれる。

私は独身なので、旧正月の時期になると会社の人からよくアンパオを貰います。


【お金に対する意識の変化】

Ronny Chiengの動画に出会ってから、私のシンガポール人に対するイメージは格段によくなりました。

また、自分自身のお金に対する意識も大きく変わりました。

全身ブランド品で身を固める中国人はまだよく分からないけど、お金を愛するのとお金に賤しいのは意味が違う。

従業員やサービスに対して見合ったお金を支払わない社会の方がよっぽど下品ではないか。

中国やシンガポールがこれだけ成長を遂げていることの理由の一つに、お金を愛する文化が根付いているというのもあるような気がします。

「あの人ばかりお金を稼いでずるい」ではなく「一緒に裕福になろう」という考えこそ、今の日本に必要な考え方だと感じました。

豊かさ=お金ではありませんが、お金に余裕がないと精神的な余裕も無くなり、心が貧しくなりがちだと感じる今日この頃。


いっぱい稼いでいっぱい使って経済回して一緒に豊かになろう!!!!!


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