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「ペット同伴搭乗」論争の件

何やら、騒いでいますね。
航空機内へのペット同伴。

動物を貨物扱いしたくはないし、かといってアレルギー問題もあるだろうから、ここはやはり、ペット搭乗可の便を運行すればいいのでは?
たとえ割高でも、飼い主は躊躇なくそちらを選ぶでしょう。

今回の件で、思い出した話。

会社の同僚が、飼い猫の写真を見せながら、話してくれたことがある。中国に留学していた彼女。帰国直前、とある市場でその猫を見つけたという。

猫は「食材」として売られていたのである。

運命的な出逢いだった。彼女はその猫を買い取り、日本へ連れて帰ることにした。
今はなきJAS(日本エアシステム)が、客室にペット同伴が可能と知って、迷わず帰国便のチケットを手配した。
猫を入れたゲージは隣の席。機内食を分けて食べ、無事、新しい家族と共に日本に帰ってきたのだそうだ。

もうひとつ、昔話。
30年程前、アメリカをあちこち旅したことがある。
どこからどこへ行く路線だったのか、私の隣に座った若い女性の足元にキャリーケースが置かれた。
「少しの間だから、我慢してね」
彼女がそう語りかけると、ケースの窓から、小型犬が顔を覗かせた。
その無垢な表情は、英語もおぼつかない一人旅の私の心を和ませてくれた。

ちなみに、もし私がやんごとなき理由で我が家の猫たちを飛行機に乗せる場合。
家を売り払ってでも、猫たちの分のファーストクラスを用意する。持病があるので、お世話になっている動物病院の先生も、当然我が家持ちで同乗してもらう。
人命優先、ペットは所詮ペットと言う人には信じられないかもしれないけれど。

ペットとか買い取るとか、本来はこんな単語は使いたくない。
命に区別があっては、決してならない。

と、ここまで書いたらスターフライヤーさんが「FLY WITH PET!」なるプログラムを発表したという記事を発見。

なので、JALさん、JASを吸収して久しいけれど。今回の事故における対応は本当に素晴らしかったけれど。
どうか、ペット可便をご検討下さい。
いち株主からの切なる願いであります。


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