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主治医が好きすぎる話

ストレスをたくさん抱えた状態で向かった5月の診察。

数値が悪くなってるのでは、とびくびくしながら診察室に入ると主治医は私の姿を見るや否や開口一番「疲れてますか」と聞いてきました。
「あ、わかります?」って言ったら「うん。しんどそうな感じするし数値もちょっと心配です」と。

私の持病SLEという病気は毎回血液検査でたくさんの項目を調べるのですが、その中で私が悪かったのは補体という数値でした。
補体の数値というのは、基準値より下がって来ると病気が活発に活動しはじめるよ~という目安になるものなので、これが基準値以下になっていた私はこのままだと危ないよーということ。

「なんかストレスありましたか?」と聞かれたので、しばらく逡巡したあと「僕で避ければ話聞きますよ。」と言う言葉に背中を押されてふりかかった出来事を話しました。
話を聞いた後に医者の立場から私が少し気が楽になるようなことを言ってくれて、そして最後に「僕は何もしてあげられなくて申し訳ないです」って言ってくれたんです。
「いやいや、そんなっ!」って言いましたけど。その一言が私は凄く嬉しくて。こっちはただ話をしたらラクになるから聞いてもらっただけなのに(笑)そんなふうに親身になってくれるんだなあって思いました。 

「とにかくストレスためないように。ストレスですぐ悪化するから」とその場で言われた通り、
それからの一ヶ月はとにかく出来る範囲でストレスになりそうなものから離れることと、蓄積されるストレスを解消することにつとめました。
 

そして6月の診察。
 補体は正常値に戻っていました。やったー!
数値で一喜一憂しない、というのは念頭に置いてますが、やっぱり良い方が安心だし先生もホッとしている様子でした。

でもね、結果が戻っていたことと同じくらいうれしかったことがもう一つあって。

先生は一日に3,40人の患者さんを診てるので、一ヶ月前に私が話したことなんてさすがに忘れてるだろうなって思っていたんですよ。 でもその日はまず「状況は落ち着きましたか?」って聞いてくれたんです。それが嬉しくて嬉しくて。 

どでかい大学病院の先生がイチ患者のプライベートな悩みまで覚えてくれていたのが本当にうれしかったのです。
「少しずつ落ち着いてきてます」って答えたらそれ以上深く聞くこともなく、とてもいい距離感で見守ってくれているなあと思いました。 


…とは言っても私は表向きはドライで塩少々対応なので、心のなかでこんなに「いい主治医に会えてよかったなぁ」と思っていることなんて伝わってないと思います(笑)
これ以上距離感近すぎるのもなんか変な気がするし、このくらいが心地いいなぁ、と。

前にも書いたけど、主治医との相性ってほんと大事です。

↑ちょっとかわいい?面白い?主治医の話。
良かったら読んでね。

今読み返してみたらこの時から主治医は丁寧な優しい人で、私は好きで信頼してるんだなぁと思いました😄



ではまた!

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