『余命3000文字』
『余命3000文字』
村崎羯諦著
26編の短編
訳のわからない世界観には、少し驚かされる。ベストスリーをあげるとしたら、
「心の洗濯屋さん」
文字通り、心を洗濯してくれる洗濯屋さんの話
「食べログ1.8のラーメン屋」
食べログで、1.8というあり得ない評価を受けるラーメン屋さんの秘密とは?
「大誤算」
お金目当てに85過ぎの大金持ちと結婚したしたたかな女性にとっての大誤算とは何か?
アメリカにmadlibs という、文章よゲームが、あるのです。文章に空欄があって、空欄の部分に指定された品詞の好きなことばを書き込んで、あとで、全文を読むというゲームなのです。これがけっこう面白くて一時流行ったことがありました。
本書の短編は、そんな感覚で書かれているのかなあと思いました。
余命「3000文字」とか、妊娠「6年目」とか。
気分転換にはよいなあと思いました。
小野妹子
かぐや姫
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