「第6回徳島地ビールフェスタ2019」に行って飲んできました
「こんなイベントあったんだ」
というのが、一番はじめの感想。
第6回徳島地ビールフェスタ2019
飲兵衛夫婦の夫と私。
子供ができてから、夕食時間の合う週末に宅飲みするのが習慣になっています。本当は二人だけでゆっくり飲みに行きたいところだけど、子持ちの夫婦にはなかなか叶わないのが悲しいところ。
でも近頃は、子供達も高校生になったし、夜にお留守番してもらって、そろそろ夫婦二人で飲みに行こうかななんて話していました。
そんな折、Facebookで見つけたのが、このイベントです。第6回を数えるということは、6年前から開催されていたんですね。全然知りませんでした。
イベントは午前11時から午後9時までやっています。
昼間なら子供にお留守番もしてもらいやすいのでは!? それに、昼間からビールをくらうって背徳的で、開放的で最高では!?
子供達と交渉成立したので、行ってきました。夫と二人で飲みに出るのは何年振りだろう。
場所は、徳島駅前にほど近い「藍場浜公園」
(この写真は桜の季節に撮影したものです。川から撮影しました)
江戸時代、徳島が藍産業で栄えていたころ、このあたりを流れる新町川から、藍を船に乗せて日本中へ出荷していたそうです。その船着場があったのが、この公園の端の方。だからこの公園を「藍場浜公園」というそうです。このことは、地元民にもあまり知られてないトリビアです。
ちなみに公園のあるのエリアを「藍場町」といいます。
昨日から天気が悪く、当日も小雨がぱらつくあいにくの空模様。
特に風が強くて、時折突風が吹きます。
(ヤシの木がゆさゆさと揺れています)
チケットは10枚綴りで、1枚で1杯、注いでもらえます。
夫と5杯ずつ。前売券は、3600円(税込)でした。1杯360円です。
1杯目は、「ウッドミルブルワリー・京都」のペールエールです。
「一番飲みやすいのください!」という私の注文に、おすすめしてくださったのが、こちら。綺麗な琥珀色と細かい泡。
夫と乾杯するのも忘れて、かぶりつくように飲みます。
「くぅぅぅぅぅぅ!」
この瞬間がたまりません。もう、小雨も突風もすっかり忘れてますね。
苦味も少なくて、初心者にはとても飲みやすかったです。クセがなくて、これぞビールという感じでした。また飲みたいと思いました。
さて、2杯目は、キリンのハートランドビール。
このブースの前で、スリーピースのスーツをきっちり着た石丸幹二似の男性が呼び込みをしていました。大手飲料メーカーのキリンさんのブースだったんですね。男性は営業さんだったんでしょうか。
その男性の呼び込みに乗せられて、1杯いただきました。
このビールも飲みやすくて美味しかったです。飲んだあとに、鼻の奥にスーッとメントールのような清涼感がありました。(酔っ払っているので、味の記憶が曖昧になっています)
やはり、酒にはおつまみですよね。 おつまみブースもありました。(これは別途料金がかかります)
まずは、ハモ天(700円)です。
揚げたてのハモ天は最高です。
徳島といえば「鱧(ハモ)」です。私は「ハモ天」に目がないのです。
ハモという魚をご存知でしょうか。関西、特に京都でよく食べられているそうです。太刀魚に似た細長い形をしている白身の魚ですが、とても小骨の多くて「骨切り」という作業をしないと食べられません。6月から8月にかけてが旬で、徳島県でたくさん獲れます。
ハモ料理といえば「湯引き」したものに梅肉を添えて食べるのが一般的ですが、私は断然「ハモ天」推しです。天ぷらにした方が、ハモの味がしっかり感じられます。淡白なので、天ぷらの油で多少こってりさせた方が食べ応えもあります。
夏になると県内の飲食店で、鱧を食べるお店をめぐるスタンプラリーなんかもやっているようです。
徳島に来たら、食べてみてください。
それから、フライドポテトとウィンナーを夫が買ってきました。
ポテトを口に入れると、ふわっとすだちの香りがしました。これがなかなか美味しいのです。ポテトの油っぽさを、すだちの爽やかさが抑えてくれて、何本でもいけそう。このすだち味は、もしかしたら「すだち塩」というやつかもしれません。
たまにお土産売り場で見かけますが買ったことはありません。わざわざすだちの加工品を買わなくても、冷蔵庫や冷凍庫にいただきもののすだちが大量にありますから……でも、今度買ってきて、確認してみます。
さて、おつまみを堪能したところで、ビールに戻ります。
3杯目は、ちょっと変わった味のビールに挑戦してみます。
会場に来てからずっと気になっていた、小豆島の「まめまめビール」さん。
小豆島でもクラフトビールが作られているとしたら、もしかして……
やはりありました! 醤油のビール! 「くろまめ」という名前だそうです。醤油のもろみを使ったビールだそうです。
どんな味でしょう。めっちゃ醤油味でしょっぱかったらどうしようと思いながら、おそるおそる飲みます。結果、ビールでした。ビールの苦味の向こうのほうに、黒豆のような香ばしい香りがします。そして、黒いビールだけに、とてもコクがありました。
会場に来て1時間もしないうちに、ビール3杯を飲み干すと、結構酔っ払ってきました。お酒を飲むのは好きですが、残念ながらザルではありません。
夫と10枚のチケットを5枚ずつ、つまり5杯ずつ分けようと思っていましたが、あと1杯くらいが限界のようです。残念ですが、5杯目は夫に譲ることにして、最後の1杯を探しに行きます。
「かわいい!」
私好みのお店を見つけました。
鳥獣戯画のキャラクターがビール持ってますよ! 楽しそう!
こういう古い時代が好きなんです。古典というやつですね。歴史の授業が大好きな女子高生でした。仏像を見るのも好きです。
強風でお店の看板がめくれちゃってますが、「Kyoto Beer Lab」というお店です。(我ながら京都好きだな)
「ほうじ茶スタウト」をいただきました。
Kyoto Beer Labの『茶ビール』は挑戦を続けるビール職人と数百年の伝統ある茶葉を真摯に磨き続ける茶職人が生み出したビールです。
(「Kyoto Beer Lab」のHPより)
ほうじ茶スタウトは「茶ビール」なんですね。さてさて、どんなお味?
一口、ごくり。おお!
ビールの味を損なわずに、しっかりとほうじ茶の香ばしい風味も残っていました。お店の名前に「ラボ」とついているとおり、とても実験的です。
うーん、これは好みが分かれるところかもしれません。
今、これを書いていて「あれ、もう一度飲んでみたいぞ」という気持ちが湧いてきました。案外、クセになる味なのかも。
お店の方はとても気さくな人で、いろんな情報を教えてくれました。
「Kyoto Beer Lab」場所は京都駅から徒歩10分のところ、森鴎外の小説「高瀬舟」の舞台になった高瀬川のほとりにあるそうです。地ビールフェスタでは、3種類のビールしかもってきていませんでしたが、お店では8種類(8タップ)のビールが楽しめるそうです。
「京都に来たらぜひ寄ってください!」とのこと。はい、心の中の「京都、行きたいお店リスト」に入れました。
4杯で、もうすっかり出来上がってしまったのと、雲行きがかなり怪しくなってきたので、ここで会場を後にしました。
シメの焼きそばも美味しかったな。
私にとってビールは、仕事から帰って「おつかれさん!」の一杯。味わってじっくり飲むというよりは、「ぷはーーーー!!」と全てを開放するためのスイッチのようなもの。だから、普段飲むのは、安くて美味しい発泡酒やちょっと奮発してエビスビールでした。
でも今回フェスタに来てみて、飲んでみて「おや? クラフトビールも案外面白くて楽しいかも?」と思うようになりました。
ちょっと値段の張るクラフトビールを、日々の「お疲れさん!」ビールにするのは、家計を預かる主婦としては罪悪感が強すぎてできないけど、週末の「宅飲み」の飲み物リストに加えてもいいかもしれません。
ワインや日本酒の銘柄を選ぶように、いろんなクラフトビールからその日の1本選んで、料理と楽しむのもいいんじゃないかと思いました。
そう言えば、冷蔵庫に徳島県神山町の「KAMIYAMA BEER」のクラフトビールが1本ストックされているのを思い出しました。
まずは、週末は、それを飲んでみようと思います。
そして、来年のフェスタまでには、もう少しクラフトビールに詳しくなってきます
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