バルミューダのトースター #買ってよかったもの
「バルミューダのトースターがいいらしい」
夫が職場の同僚から聞きかじってきたのは、ずいぶん前。
なんでも、安い食パンが高級食パンのような味わいでトーストできるという。
だけどなあ、それ、一人の感想でしょ？
サンプル１じゃ、信用できないな。
だってさ、みんな自分の持ち物はよく言うでしょ？
安いパンが高級食パンみたいだって？ それ、だいぶ盛ってるんじゃないの？
それに、トースターに３万円だって！ 高すぎる！
うちのパナソニックのトースターの購入価格の５倍もするじゃん！
ムリムリムリムリ！
だったら、高級食パン買ってくるわ！
夫の意見を全面否定して、はや数年。
先日、Twitterでこんな会話が。
発端は、アメリカにお住いのたなかともこさんのツイート。
日本からトーストが激うまになる300ドル越えのオーブントースターがきた、としばらく前に聞いたんだけど、流行ってるのかな？
— たなかともこ@みかんせい人 (@tomoko_kana) November 27, 2020
パンそのものが硬くてがっしりしてるものが多いアメリカ（もしくは牛乳に浸すと麩菓子でした？っていうくらい跡形もなくなるとか）で、どんなもんなんだろ？#バルミューダ
そしたら、お料理好きのわたなべますみさんが、愛用中と判明。
ともこさん、うち、バルミューダトースターなのですよー！トースト、チーズトースト、クロワッサン、フランスパンモードがあるから、硬いパンも美味しくなると思いますよ。
— ＊＊masumi＊＊ (@umaumasumi) November 27, 2020
速攻でインタビュー（夫を全否定したくせに）
夫がバルミューダを勧めるんだけど、どうですか！？
— るみ姉 (@Rubby90330934) November 27, 2020
ますみさんから、こんなお返事。
バルミューダ商品展示販売してる場所に行ったときね、安い食パン焼いて試食してはって、夫と食べて、めっちゃ美味しくなってて驚いたの。「安いパンほど違いがわかります」って社員さんが教えてくれました(^^)
— ＊＊masumi＊＊ (@umaumasumi) November 27, 2020
美味しいパンはもちろんさらに美味しくなるけど、スーパー特売の食パンも美味しくなるよ！
安いパンを焼いて試食して、おいしかったから買ったとおっしゃる。
ここで、サンプル２。
気になる、気になる、気になる、気になる。
料理の腕を信頼している人の意見は、サンプル１００くらいの効果。
今使っているパナソニックのオーブントースター。
庫内が広くて食パンが一度に３枚焼ける優れものなのだけれど、どうも温度調節がうまくいかない。同じ食パンなのに、日によって、うまく焦げ色が付かなかったり、焦げすぎたり。また、サーモスタットが効きすぎて、たびたびヒーターが切れる。いくら時間を掛けても焦げ目が付かないことも。
結婚して２０年。新婚時代に買った家電もそろそろ寿命。買い換えたい家電はたくさんある。
炊飯器、冷蔵庫、オーブンレンジ。それから数年ごとに買い換えているのがオーブントースター。
炊飯器は、蓋が開きにくくなった。冷蔵庫は庫内のプラスチックがひび割れ、オーブンレンジはスイッチが入りにくくなってきたし、温め力も低下気味。
できるものなら、全部買い換えたい。
まあ、そういうわけにもいかないので、
「家電の中で一番不便しているのはどれ？」
と、夫に聞くと「オーブントースター」と即答。やはり温度調節がうまくいかず、よく焦がすという。
「あと、トーストの耳がやたら固いんだよ」
それは分かる。でもさ、トーストの耳は固いもんじゃないの？
先日、所用で家族で出かけた帰り、「ねえ、電器屋さん行っちゃう？」と夫に提案。
そしたら、電器屋さんに９月に発売された新色のベージュが売られているではないか……
はい、買ってしまった。
ああ、人生初、１万円越えの高級オーブントースター。
果たして本当にトーストが上手く焼けるのか！？
まずは、ルックス。
シンプルなつくりとカワイイ色。
塩顔が好みの私には満点のルックス。
いよいよ、食パンを焼いてみる。
トーストをセット。（PASCOの超熟、６枚切り）
付属のミニミニカップで、５ｃｃの水をイン。
食パンモードで３分にセット。スイッチオン。
ジュワ～っと音がして、５ｃｃの水が蒸気となって、庫内に広がる。窓が一気に曇った。
ヒーターが点いたり消えたりしながら、じわじわと食パンを温めていく。
タイマーが残りあと１分を切った。
あれ？ 焦げ目がつかないんだけど、大丈夫？
すると、急にヒーターの明るさがマックスに。
そして、食パンの上を刷毛でなでるように、みるみる綺麗な焦げ目がついていくではないか。
食パンの表面全体に焦げ目がついた！と思ったら……
チーン！
出来上がった！
綺麗なトースト。お見事！
目玉焼きとイチゴとブロッコリーを添えて朝ごはん。
PASCOの超熟って焼かずに食べるともっちりふわふわなのだけど、トーストするとどうしても全体が固くなる。
焼くのだから仕方ないなぁと思っていた。
バルミューダで焼いた超熟をパクリ。
おいしい！ 甘い！
表面はサクサクなのに、中は生の超熟のもっちりが保たれている。甘味もそのまま。
何もつけなくてもトーストがおいしい。
そして、耳が柔らかい！
ちゃんと焼けているのに耳が柔らかかった。
トースターでここまで変わるとは正直思っていなかったので、驚いた。
お手頃価格の6枚切り超熟が、喫茶店のモーニングの厚切り食パンのような食感。
意外にも、夫は「まあ、今までよりおいしいかな」程度のテンション。
食べる前の期待値の違いか。
さて、このバルミューダのトースター、通販サイトのレビューを見たら「高いパンだと違いが分かりにくい」のだそう。
ということは、このトースターを買わなくても高級食パンを買えばいいってこと？
確かに、このトースターの価格は一般的なトースターの何倍もする。これに投資するのと、常にお高めの食パンを買い続けるの、どっちが経済的かは分からない。
以前使っていたトースターとの相性が良くなかったし、オーブントースターでおつまみやお弁当のおかずをよく作るので、そういう役割も期待しているけど、やっぱり不経済だったかなあなんて思わないでもない。
でも、高級食パンって専門店に行かないと買えないもの。平日にフルタイムで働いていると買うのも一苦労。一袋も大きいから冷凍庫にもたくさんは入らない。
そんな時に、スーパーに並ぶ手頃な食パンが毎朝おいしく食べられて、ストレスなく「おいしいなぁ」と機嫌よくいられるなら、家族の機嫌に投資してもいいよねと思い直した。
せっかく買ったのだからフル活用しようとただいまレシピを研究中。
ちなみに、グラタン皿を入れるとこんな感じ。
一枚でいっぱいいっぱいなので、家族分だと何度かに分けた方がよさそう。参考まで。
サポートいただけると、明日への励みなります。