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積読で、自分が見えてくる。

本棚をみると、「ふう」とため息をついてしまう。

理由は「積読」

書店で見つけてジャケ買いした本、ネットのレビューを見て思わずポチった本、誰かに勧められて買ってみた本。
欲しいと思って買ったはずなのに、本棚の片隅でページを開かれることがなくなった本たち。
本棚を見るたびに、積読にした本に対して申し訳ない気持ちになる。

なので、できるだけ早く見切りをつけて、メルカリに出品したり、ブックオフに持っていったり、人に譲ったりして、新しい読み手を探すことにしている。

そして、本棚に残るのは、読まないのになぜか手放せない本。

今日は、そんな手放せないのに読んでいない、「真の積読本」を紹介して、罪悪感を減らそうと思う。
こうすることで、もしかすると、また読みたくなるかもしれないと一縷の望みを掛けている。
もし、既読の本があれば、その面白さを教えていただきたい。

1 澤田瞳子/与楽の飯

ブックオフで購入した。澤田瞳子さんの歴史小説が好きで、舞台が奈良時代、東大寺の大仏を作っている話だったので古代好きとしては「買い」だと判断したのに、なぜか読み終えていない。
50ページほど読んだのに、いまだ事件が起こっていないからかもしれない。

2 秋山十三子ほか/おばんざい 秋と冬 京の台所日記

職場近くの書店でジャケ買い。
昼休みにつらつらと読んでいたが、気丈なお母さんの背中におぶわれて、揺られているような強くて温かい文章に浸っていると、心地よくてすぐ眠くなってしてしまい、ちっとも読み進められない。

3 吉本ばなな/すべての始まり どくだみちゃんとふしばなⅠ

Amazonで購入。知人に勧められてポチった。
よくよく調べたら勧められた本と違う本だった。ページを開くと文庫なのに上下二段組になっていて、そのボリュームに圧倒されて積読と化す。
あと、未だに「どくだみちゃん」と「ふしばな」の意味が分からないからではないかと推測している(ググれ)

4 似鳥 鶏/叙述トリック短編集

Amazonで購入。我孫子武丸の「殺戮にいたる病」を読んで衝撃を受けて以来、叙述トリック好き。
「この際、とことん叙述トリックを堪能してやろう」と息巻いてポチった本。なのに、1編を読んだだけ(かなり面白かった)
先に全作品を読んだ夫も「面白かった」と言っていた。
最初から「叙述トリックだよ」と分かっているのが、気に入らなかったらしい。(なら、買うなよ)

5 悲劇喜劇 2019年3月号

メルカリで購入。
推しの田中圭くんが演じた舞台「チャイメリカ」の脚本が掲載されている。(福岡まで舞台を見に行った)
物語の舞台は、2012年のアメリカと、1989年の天安門事件の中国。物語のテーマが重くて2度は見られないのが読みない理由。詳しくは、竹野まい香さんnoteへ。
それから、この雑誌の価格18,000円にもなっている?!(定価は1500円ほど)

6 碧野 圭/書店ガール

これもブックオフで購入。
ドラマ化されて、もう一人の推し、千葉雄大くんが出演していると聞き、ドラマは見逃したから、せめて小説で脳内再放送しようと思って買った。なんでもシリーズ50万部ベストセラーらしいのに……

7 伊坂幸太郎/AX アックス

自宅の近所の書店で購入。
発売当初に、Twitterで何度も広告を目にして、面白そうと買ってみた。
大ベテランの伊坂幸太郎さんだし、絶対面白いはずなのに積読に。
どうやら、私は物語の中で事件が起きるまでが待てないほどの「いらち」らしい。

8 TABIPPO編/僕が旅人になった日

あと一息のところで読了できていない本。
若者が苦労しながら旅をする姿がまぶしすぎて、自分の人生と重ね合わせたりうらやましかったり、後悔したりして、感情を大きく揺さぶられすぎて、積読に。


以上が、今日現在の積読本。
いかがだっただろうか?

積読はわずか8冊だが、私の積読理由が少し分かってきた。

1 事件が起きるまでに時間(ページ)がかかる
2 初めからネタバレしている
3 ボリュームが多いとひるむ
3 実際に目で見ていないと、推しを脳内再生できない
4 感情の振れ幅が大きいと疲れる
5 優しすぎると眠くなる

つまり、こういうふうにならない本を選ぶのが、自分の好きな本に出会う可能性が上がるということだ。

 1 事件が起きるのが早い(せっかちらしい)
 2 ネタバレなし(ふつうはない)
 3 ドラマで推しを見てからの原作本(脳内再生には元データがいる)
 4 適度なボリューム(京極夏彦の凶器本はやめておこう)
 4 感情が振れすぎる本、重い話はできるだけ選ばない
  (これは読んでみないと分からない)
 5 優しい本は寝る前に(眠れない夜に)
 6 本選びを勘でやらない(よく調べるか、本屋で買う)

積読で、自分が見えてきた。


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