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褒めるところなんてない!と思ったときにするといいこと

■ 人を育てるには、やっぱり褒める

カウンセリングの何が治療効果と結びついているかを調べると、その1つに「褒める」ことがあげられます。褒められることは、自分を肯定されることです。肯定されると、心も安定するし、人間関係も良くなります。モチベーションをあげることも知られています。この考えは、すでに浸透していますし、子育てに限らず、職場で部下を育てる際にも重要です。

■ 褒めるところなんてない!と思う時の見方

一方で、「褒めた方がいいって言われるけど、褒めるところがないんです」
という声もよく聞きます。

「他の子が当たり前にできていることでも、自分の子どもはできない。だから、褒めるところを探しても見つからない」
「他の子供が当たり前にできていることができたからといってそれは当然なのだから、褒めるには値しないのではないか」
ということのようです。

そう思う方は、褒めるポイントを同年代の子どもと比較することで探しているのでしょう。その視点では褒めるポイントが絞られるので、褒めにくくなってしまいます。たとえ無理に褒めたとしても、どこかぎこちないかもしれません。

■ 他者との比較ではなく、個人内での比較

そんな時は、他の子どもと比較するのでなく、以前のその子と比較してみてはいかがでしょう?
以前はできなかったけど、今はこれができるようになった。
「いやいや、できることなんて増えてない」という方もいるでしょう。そんな時は、ステップを細かくして見るといいです。以前とは違って取り組もうとする姿勢は見える、などの発見があるかもしれません。

このように、個人の中で比較すると、できることが増えていることに気づくと思います。どんな人ももずっと成長しないなんてことはありませんから。

少し見方を変えるだけですが、個人の中で比較すると褒めるべきポイントが見えてきます。それが見つかると、無理なく褒められるようになります。

例として子育てを出しましたが、もちろん他の人間関係でも応用できます。
少し見方を変えるだけですので、まずはやりやすい人から試してみてはいかがでしょう。

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