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不安との付き合い方④

不安はアラームのようなものであり、危険を避けるための装置です。不安を感じるとその対象を回避するのは、動物として自然な反応です、と前回書きました。

知的な理解が不安を低減

一方で、人間は賢い動物でもあります。そのため、頭で理解することで不安は小さくなります。

例えば、夜に草むらがガサガサ動いていたらどう思うでしょう?「オバケかな?」と思うと不安です。そこに猫が出てきたら「なんだ。猫か」と安心します。その後は、同じようにガサガサ動いても不安には感じません。このように、不安への対処の一つは知識を得ることです。

新型コロナウイルスが蔓延した当初、さまざまな情報が錯綜しました。今でもまだはっきりしない点はありますが、どのくらい危険なウイルスかは分かってきており、ほとんどの人は2年前より不安が低下したのではないでしょうか。つまり、正しい知識を得ることが不安への特効薬となるのです。

体調が悪いけど、もしひどい病気だったら不安だから病院には行かないという人がいます。不安を起こさせる対象を避けることは、動物として自然です。しかし、不安自体は持続してしまいます。不安だけど受診して、どんな病気なのかを知ることは不安を低減させます。

この構造を理解しておくと、不安な時に一歩踏み出しやすくなります。

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