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悩みとの距離感②

前回は、悩みには解消しづらいものがあり、そういった悩みを解消しようとすると袋小路に入ってしまう。そのため、楽に抱えられるようになることを目標とした方が良い、と書きました(前回記事はこちら)。今回は、ではどうやったら楽に抱えられるようになるのか?について書きます。

葛藤を意識

悩みは、あることに思い煩うことです。その背景には葛藤が隠れていることが多々あります。葛藤は、複数の気持ちがあり、こんがらがっている状態です。長い期間、悩んでいても、実は自分の葛藤を意識していない人はいます。エヴァンゲリオンの主人公、碇シンジは当初、自分を遠ざけた父親を嫌います。父の行動の理解に苦しみ、悩みます。しかし、話が進むにつれて、父に「認められたかった」という気持ちにも気づき、葛藤を自覚できたことで成長します。

葛藤を抱えるためには、その葛藤を自覚しなければいけません。自覚できると葛藤自体を抱える負担も減ります。

誰かに話す

自覚した葛藤をさらに減らすためには、話すことが有効です。誰かに話すことは、悩みを外に出すことであり、少し距離ができます。そのため、抱えやすくなるのです。もちろん、相手がよいアドバイスをしてくれることでも軽くなりますが、悩みを語る行為そのものが、葛藤を抱えやすくしてくれるのです。

条件付きに注意する

しかし、これには条件もあります。相手はちゃんと選ばなければならないという点です。

昔から戦争で亡くなる方の3割は、味方からの誤射によると聞いたことがあります。これがどれほど正確な数値かは分かりませんが、悩みを打ち明ける場合でも似たことが言えます。カウンセリングでたまに聞くのは、信頼できると思っていた人に相談したけど、心ないことを言われ、余計に傷ついたといった話です。

この人だったら悩みを打ち明けても大丈夫かな?といったアンテナは充分に立てておくと良いです。

以上が、楽に悩みを抱えるための方法です。

なかなか解消しない、解消が難しいと感じたときには実践してみてください。

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