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気分の波をさざなみに①

どんな人でも気分に波があり、波がない人はいません。常に気分が一定のように見える人でも心の中では波が生じています。

一方で、その波が激しい人もいます。落ち込んでいる時は自分を責めて苦しみますし、高まってくると普段とは違う大胆な行動をとったり、余計なことまで言ってしまったりと問題が生じます。高じると双極性障害(躁うつ病)と診断されることもありますが、診断とまではいかなくても、そのような傾向を持つ人は多くいます。気分の波に翻弄され、困っていることも珍しくありません。

波を抑えるのではなく、乗りこなす

同じ特徴を持った人は歴史上にもたくさんいて、ゲーテもそうだったと言われています。気分が落ち込んだときに悶々と考え、気分が高まったときにその考えを文章にしていたらしいです。上手に波を乗りこなしていたとも言えます。ゲーテのように波を生活の一部として上手く取り入れると翻弄される感じは少なくなり、波はあるものの苦しさは減ります。

ゲーテのような職業は、自分のペースを保てるので、波を乗りこなしやすいです。しかし、社会生活においては、周囲に合わせることが求められ、自分のペースを保つことは難しいです。

さざなみにするコツは、気分屋

では、多くの人は気分の波に翻弄されるしかないのか?というと、そうでもありません。気分の波は、気分屋的に過ごしていると穏やかになります。

海の波も地形が入り組んでている場所では高くなります。狭いところに波が入ると、互いにぶつかり合って相乗効果となり、高くなります。気分の波も原理は同じです。窮屈な状況に置かれると激しくなります。ですから、窮屈な環境に身を置かないようにすることが重要です。規則が厳しいところは避けるようにする、とか。仕事から真っすぐ家に帰ろうと思っていたけど、気が向いたから本屋で立ち読みする、とか。カレー食べようと思っていたけど、気分が変わったからラーメンにする、とか。可能な範囲で気分屋になるのがコツです。手軽にできることからやってみてはいかがでしょうか。

自分を窮屈にしているのは、置かれた環境だけでなく、自分自身の考えの場合もあります。「~しなければならない」「~じゃなきゃダメだ」という考えが、自分を窮屈にしているのです。そういう考え方はダメだ!と思うと、また窮屈なので、別の考えも出すようにしてみてください。色んな角度から考えられると、窮屈ではなくなります。

気分の波をさざなみにしたい時、環境も考えもゆるくなるように工夫してみてください。

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