見出し画像

アンガーマネジメントの基本の「き」③

アンガーマネジメントについて何回かにかけて書いています。

怒りをコントロールするためには、まず自分の怒りに自覚的でなければいけません。自覚ができたら、押し込めるのではなく、適切に表現する必要があります。今回は、じゃあ適切な表現とはどのようなものか?に答えていこうと思います。

怒りは二次感情

「怒り」は、それに先駆けて別の感情が生じていると言われています。例えば、子どもが学校に行かなくなってしまったとき、子どもを怒る親御さんがいます。しかし、本当は怒りの前に、子どもの将来を不安に思う気持ちが喚起されているのです。

先駆けて生じているものを一次感情と言い、その後に続く怒りは二次感情と言います。先程の例でいうと、子供の将来への不安が一次感情、怒りはそれに付随して生じる二次感情です。

ここに怒りを適切に表現するヒントが隠されています。

一次感情を表現

怒りをそのまま表現してしまうと、相手にとっては受け止めるのが難しくなります。しかし、それに先駆けて生じる一次感情を表現すると、案外受け入れやすくなります。「何で学校にいかないんだ!」と怒るのではなく、「このまま学校にいかないと将来どうなるのか心配だ」と話す方が、子供にとっては受け入れやすい表現と言えます。

つまり、怒りのコントロールのコツは、一次感情を自覚し、表現することです。こう書くと簡単なように見えますが、実践しようとすると難しいです。はじめから上手くやれる人はまれで、皆さんうまくいったり、失敗したりを繰り返してだんだん馴染んでいくようです。まずは、前回オススメしたように自分の怒りに自覚的になること、そして、一次感情を言葉にすることを心がけてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?