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心が弱い

『心が弱い』という言い方があります。

心に負担がかかった際、落ち込んだり身体の調子を崩す人に対して、そう言います。

□ 能力の現れかたの違い

確かに、間違いではないですが、一面的な捉え方かなとも思います。心が弱いと言われている人を見ると、感じ取る力が強いという方がしっくりくる気がするからです。

日々の生活の中には、緊張して張り詰めた雰囲気や、誰かが誰かに対して敵意を感じている雰囲気、友人とのわずかな行き違いで微妙に気まずい雰囲気など、様々な雰囲気があります。心が弱いと言われる人は、そのような雰囲気を受け取る力が強いのです。結果、その影響を強く受けてしまうのだと思います。

一方で、それらを感じ取れるがために、人に対する配慮ができたり、接し方が柔らかかったりもします。

また、悪いことばかりを感じ取っているわけではありません。同じ時間を過ごしても、多くの人が見過ごすような部分に感銘を受けたり、映画を見ても独特な印象を持ったり、個性的に世界を切り取っているようにも見えます。その能力をいかして、クリエイティブな仕事をしている人も多いのではないでしょうか?

□ 理解が変わると、心の守りは強くなる

『心が弱い』と言ってしまうと悪いイメージが付いてまわり、強くならないといけない気持ちにかられます。しかし、色々なことを感じ取る力があることをふまえると、簡単に手放していいものではないと気付きます。

「でも、そのままだと傷つく機会が多いではないか?」「それがつらいから変わりたい」との意見もあります。それは、その通りです。しかし、「心が弱い」のでなく、「物事を感じとる力が強い」と理解が変わるだけでも、心の守りは強くなります。それでも足りないという方は、感じ取れる力は守りつつ、悪影響に対してだけ身を守る術を身につけるといいかと思います。

こう書くと難しそうに見えますが、考え方や行動を変えることで対処は可能です。カウンセリングはそのようなことを話し合う場でもあるので、取り組んでみたいと思った方はぜひお試しください。

僕もオンラインでカウンセリングをしています。良ければホームページを見てください。(ホームページ:counselingrubato.com

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