できないことで、できるようになること
弱点克服は、好まれる風潮があり、勧められもします。しかし、弱点を克服しないからこそ伸びる能力もあります。
僕は足先が器用で、ささやかな自慢です。足でドアノブを回して開けたり、ゴミを拾ってゴミ箱へ投げ入れます。これは面倒くさがりという特徴から生まれた能力です。両手が塞がった状態でドアを開けようとしたり、しゃがんでゴミを拾うのが面倒だったので伸びたのです。短所のように思える特徴も、それを補うように能力が伸びることがあります。
もう一つ例をあげます。
僕は海外旅行が好きで、これまでに47ヵ国に行きました。それを話すと、さぞかし英語がペラペラなんでしょう?と言われるのですが、あまり話せません。では危険な目にあうのかというと、そうでもありません。言葉が通じないと、情報が少ないです。どこが危険か分からないまま旅行するので、周りの気配や雰囲気に敏感になるのです。少しでも危険な雰囲気のする方には近づかないようになり、通る時は周囲に気を配ります。そのため、危険な目にあわないのです。
何か不得意なことがあるために伸びることは、他にも様々な場面で起こっていそうです。メッシは、もう15年ほど世界最高峰のサッカー選手です。しかし、子供の頃は身長が伸びにくい病気だったそうです。おそらく、その病気があったから背が小さい中でも勝負できるように工夫し、周囲を圧倒するテクニックを身につけたのだと思います。
ですから、何かが人よりもできないことや劣っていることを、怖がりすぎる必要はありません。できないことで、できるようになることもあるのです。
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