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【2024年版】LINEプッシュ通知施策の診断チャート③:ユーザーへの有益なコンテンツ定期配信

はじめに

LINEを活用したマーケティング施策の中で、特定のスキルを身につけたいユーザーに対して、そのスキルに関連する有益な情報を定期的に配信することは、エンゲージメントの向上とブランドへの信頼構築に非常に効果的です。

配信内容の例としては以下のようなケースが考えられます。

  • 英語学習者に問題や会話のコツを配信する

  • 筋トレに取り組む人に効果的なトレーニング方法のアドバイスを配信する

  • 受験生に問題を配信する

ユーザーの目標達成をサポートすることで、ブランドへの好感度を高めることができます。本記事では、ユーザーへの有益なコンテンツ定期配信のための施策について、診断チャートを用いて解説します。


診断チャート

以下の診断チャートを参考に、自社に最適な通知方法を選びましょう。

ユーザーへの有益なコンテンツ定期配信の診断チャート

まず、LINEのプッシュ通知はそれなりにコストがかかるので、それを負担できるかどうかが最初の関門になります。合計で月3万通以内の配信であれば月15,000円以内で収まりますが、それ以上配信する場合は1通あたり約3円の料金がかかります(2024/07現在)。詳細については、LINE公式アカウント料金プランを参照してください。

プッシュ通知の予算が確保できる場合

プッシュ通知の費用を負担できる場合は、LINE公式アカウントの活用がおすすめです。LINE公式アカウントで配信する方法として、以下の3つが考えられます。

  1. 公式のLINE Official Account Managerを使う

  2. Lステップなどのマーケティングツールを使う

  3. ボットの開発を行う

独自の会員制サイト(CRM)と連携をしたい場合は、基本的にはボットの開発を行う必要があります。開発はLINEテクノロジーパートナーLINE API Expertのいる会社に依頼すると良いでしょう。

単純にユーザー情報に紐づかない内容を定期的に送るだけであれば、LINE Official Account Managerで事足ります。

学習効果を高めるためにクイズ形式にすることも考えられますが、その場合、公式の機能だけで実現することは難しくなります。マーケティングツールのLステップLinyanybotなどを使うと、クイズを配信することができます。

さらにクイズの結果に応じてポイントを付与することは、ユーザーのモチベーションを高め、エンゲージメントを向上させるために効果的です。ただし、現状では既存のツールで実現することは難しいため、ボットの開発が必要になります。

プッシュ通知の予算が確保できない場合

プッシュ通知の費用を抑えたい場合は、ネイティブアプリやPWA対応のWebサイトの開発を検討しましょう。

1.ネイティブアプリ開発

まず考えられるのがネイティブアプリ(スマホアプリ)です。費用を抑えてネイティブアプリを開発する場合、ノーコードツールのAdaloYappli(ヤプリ)ペライチなどが選択肢に入ります。費用はツールによりますが、だいたい月4〜7万円ほどを見ておくと良いでしょう。アプリのクオリティを高めたい場合や通知以外にもいろいろな機能を入れたい場合は、システム開発を行うことになりますので、さらに費用がかかります。

2.PWA対応のWebサイト開発

PWA対応のWebサイトを開発することも選択肢です。PWAとは、Webサイトをネイティブアプリのように利用できるようにする仕組み・技術のことです。これを利用することで、ネイティブアプリをインストールせずに通知を行うことができます。ただ、PWAを利用する場合、ユーザーの一定以上のITリテラシーが必要になります。というのは、iPhoneユーザーの場合、PWAをインストールするには対象のWebサイトに行き、ブラウザのメニューから共有アイコンを押して、「ホーム画面に追加」をするという手順を踏む必要があり、この操作を誘導するのがなかなか難しいからです。Androidの場合は、PWAをインストールするよう誘導するポップアップを開発できるので、iPhoneの場合よりは誘導が容易です。

PWAを導入するには、OneSignalというサービスを使えば手軽です。WordPressWixSTUDIOと連携することも可能なので、すでにWebサイトを持っている方も問題ありません。より柔軟な配信を行いたい場合は、システム開発が必要になります。

まとめ

特定のスキルを身につけたいユーザーの目標達成をサポートすることで、エンゲージメントの向上とブランドへの信頼構築につなげることができます。クイズ形式の導入やポイント付与なども検討しながら、自社に最適な施策を実施していきましょう。

本記事は、「【2024年版】LINEプッシュ通知の6つの導入方法とその選び方(診断チャート付き)」シリーズの一部です。他の施策については、以下の記事もご参照ください。

さいごに

ボイスアップラボはLINE関連のシステム開発を受け付けています。既存のマーケティングツールでは要件を満たせないような時はぜひ一度お問い合わせください。

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