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【2024年版】LINEプッシュ通知施策の診断チャート④:ユーザーアクションが必要なタイミングでの通知

はじめに

LINEを用いてユーザーに何らかのアクションを取ってもらいたいタイミングで通知を送ることは効果的な手法の1つです。例えば、美容室の予約のリマインドであったり、順番待ちをしているユーザーに順番が回ってきたことを知らせるようなシチュエーションです。

適切なタイミングでの通知は、ユーザー体験の向上につながります。本記事では、ユーザーアクションのタイミング通知のための施策について、診断チャートを用いて解説します。


診断チャート

以下の診断チャートを参考に、自社に最適な通知方法を選びましょう。

アクションタイミングの通知の診断チャート

リアル店舗の順番待ちに特化したmatocaの活用

リアル店舗で順番待ちをしているユーザーを呼び出したい場合、matocaというLINEミニアプリの構築パッケージが最適です。matocaを利用すると、LINEミニアプリ内で順番待ちシステムを構築でき、ユーザーの順番が近づいた際に通知を送ることができます。LINEミニアプリの通知は無料で利用できます。ただし、通知は個別の公式アカウントではなく、「LINEミニアプリ お知らせ」という名前の規定のアカウントに届くことになります。

順番待ち以外の場合、個別のLINE公式アカウントにプッシュ通知するコストが負担できるかが分かれ道になります。合計で月3万通以内の配信であれば月15,000円以内で収まりますが、それ以上配信する場合は1通あたり約3円の料金がかかります(2024/07現在)。詳細については、LINE公式アカウント料金プランを参照してください。

プッシュ通知の予算が確保できる場合

プッシュ通知の負担が可能な場合、個別のLINE公式アカウントを使うことになります。LINE公式アカウントで配信する方法として、以下の2つが考えられます。

  1. ボットの開発を行う

  2. Lステップなどのマーケティングツールを使う

独自の会員制サイト(CRM)と連携をしたい場合は、基本的にはボットの開発を行う必要があります。開発はLINEテクノロジーパートナーLINE API Expertのいる会社に依頼すると良いでしょう。

セミナーの参加予約や美容室の予約など何らかの予約があったときに、その予約の前日などにリマインドを行いたい場合は、サードパーティーのマーケティングツールを使うのがおすすめです。マーケティングツールには、LステップLinyエルメなどさまざまなものがあるので自分に合ったものを利用しましょう。また、配信コストを抑えたい場合はのちに述べるミニアプリの導入も選択肢に入ります。

それ以外の内容の通知を行いたい場合はやはりボットの開発が必要になってきます。

プッシュ通知の予算が確保できない場合

プッシュ通知の負担が厳しい場合、次の4つの選択肢が考えられます。

  1. ミニアプリの開発

  2. LINE Notify連携サービスの開発

  3. ネイティブアプリの開発

  4. PWA対応Webサイトの開発

ミニアプリ / LINE Notify

予約のリマインドを行いたい場合はミニアプリの開発がおすすめです。ミニアプリの通知は無料で利用可能です。予約のリマインドを行うミニアプリに関しては各社がパッケージを提供しています。LINEミニアプリ認定パッケージの中から最適なものを選ぶと良いでしょう。

予約のリマインド以外の通知でもミニアプリは活用できます。ただし、通知内容が定型的でユーザーのアクションが起点となっているものでなければならないという制約がありますので、注意が必要です。また、販促を目的とした通知も禁止されています。これらの制約が受け入れ可能であれば、ミニアプリの開発をLINEテクノロジーパートナーLINE API Expertのいる会社に依頼すると良いでしょう。

ミニアプリの通知の制約の詳細はサービスメッセージの条件をご覧ください。

ミニアプリの通知の制約が厳しい場合、LINE Notify連携のサービスを作成することが考えられます。LINE Notifyも無料で通知を行うことのできるサービスで、通知は個別アカウントではなく「LINE Notify」というアカウントに届きます。LINE Notifyの場合、カードタイプのメッセージを送信することはできず、送信できるのはテキスト・画像・スタンプだけになりますので、ユーザー体験に制限がかかってしまう課題はあります。また、ミニアプリと同様、販促に使うことは禁じられています。これらの制約が受け入れ可能であれば、LINE Notify連携のサービス開発をLINEテクノロジーパートナーLINE API Expertのいる会社に依頼すると良いでしょう。

LINE Notifyの制約の詳細についてはLINE Notify利用規約をご覧ください。

ネイティブアプリ / PWA

ユーザーの提供サービスに関する興味関心が一定以上期待できる場合は、ネイティブアプリかPWA対応Webサイトを開発することを検討しましょう。

費用を抑えてネイティブアプリを開発する場合、ノーコードツールのAdaloYappli(ヤプリ)ペライチなどが選択肢に入ります。費用はツールによりますが、だいたい月4〜7万円ほどを見ておくと良いでしょう。アプリのクオリティを高めたい場合や通知以外にもいろいろな機能を入れたい場合は、システム開発を行うことになりますので、さらに費用がかかります。

ユーザーの一定以上のITリテラシーが期待できる場合は、PWA対応のWebサイトを開発することも選択肢です。PWAとは、Webサイトをネイティブアプリのように利用できるようにする仕組み・技術のことです。これを利用することで、ネイティブアプリをインストールせずに通知を行うことができます。なぜITリテラシーが必要かというと、iPhoneユーザーの場合、PWAをインストールするには対象のWebサイトに行き、ブラウザのメニューから共有アイコンを押して、「ホーム画面に追加」をするという手順を踏む必要があり、この操作を誘導するのがなかなか難しいからです。Androidの場合は、PWAをインストールするよう誘導するポップアップを開発できるので、iPhoneの場合よりは誘導が容易です。

PWAを導入するには、OneSignalというサービスを使えば手軽です。WordPressWixSTUDIOと連携することも可能なので、すでにWebサイトを持っている方も問題ありません。より柔軟な配信を行いたい場合は、システム開発が必要になります。

まとめ

本記事は、「【2024年版】LINEプッシュ通知の6つの導入方法とその選び方(診断チャート付き)」シリーズの一部です。他の施策については、以下の記事もご参照ください。

さいごに

ボイスアップラボはLINE関連のシステム開発を受け付けています。既存のマーケティングツールでは要件を満たせないような時はぜひ一度お問い合わせください。


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