【2024年版】LINEプッシュ通知施策の診断チャート①:キャンペーンやクーポン配布の通知
はじめに
LINEを活用したマーケティング施策の中でも、キャンペーンやクーポン配布の通知は効果的な手法の1つです。ユーザーに直接お得な情報を届けることで、エンゲージメントの向上や売上アップにつなげることができます。ただし、LINEのプッシュ通知には費用がかかるため、予算に応じて適切な方法を選ぶ必要があります。
診断チャート
以下の診断チャートを参考に、自社に最適な通知方法を選びましょう。
まず、LINEのプッシュ通知はそれなりにコストがかかるので、それを負担できるかどうかが最初の関門になります。合計で月3万通以内の配信であれば月15,000円以内で収まりますが、それ以上配信する場合は1通あたり約3円の料金がかかります(2024/11現在)。詳細については、LINE公式アカウント料金プランを参照してください。
プッシュ通知の予算が確保できる場合
プッシュ通知の費用を負担できる場合は、LINE公式アカウントの活用がおすすめです。以下の3つの方法から、目的に合ったものを選びましょう。
1.LINE Official Account Managerの活用
全員への一斉送信、性別、年齢、地域などの属性によるセグメント配信を行いたい場合は、公式のLINE Official Account Managerの機能で事足ります。詳細な使い方はこちらのドキュメントを参照してください。
2.マーケティングツールの活用
流入経路やメッセージの購読の有無、過去に押してくれたボタンなどの情報、初回アンケートの内容を用いて柔軟に配信内容を変えたい場合は、サードパーティーのマーケティングツールを使うのがおすすめです。マーケティングツールには、Lステップ、Liny、エルメなどさまざまなものがあるので自分に合ったものを利用しましょう。
3.ボットの開発
独自の会員制サイト(CRM)と連携をしたい場合は、基本的にはボットの開発を行う必要があります。開発はLINEテクノロジーパートナーやLINE API Expertのいる会社に依頼すると良いでしょう。
プッシュ通知の予算が確保できない場合
プッシュ通知の費用を抑えたい場合は、ネイティブアプリやPWA対応のWebサイトの開発を検討しましょう。
1.ネイティブアプリ開発
まず考えられるのがネイティブアプリ(スマホアプリ)です。ただし、最近はユーザーが新規にネイティブアプリをインストールすることが少なくなってきているので、ユーザーに一定以上の興味関心が期待できない場合はインストールされないかもしれないので注意が必要です。通知メインで費用を抑えてネイティブアプリを開発する場合、ノーコードツールのAdalo、Yappli(ヤプリ)、ペライチなどが選択肢に入ります。費用はツールによりますが、だいたい月4〜7万円ほどを見ておくと良いでしょう。アプリのクオリティを高めたい場合や通知以外にもいろいろな機能を入れたい場合は、システム開発を行うことになりますので、さらに費用がかかります。
2.PWA対応のWebサイト開発
PWA対応のWebサイトを開発することも選択肢です。PWAとは、Webサイトをネイティブアプリのように利用できるようにする仕組み・技術のことです。これを利用することで、ネイティブアプリをインストールせずに通知を行うことができます。ただ、PWAを利用する場合、ユーザーの一定以上のITリテラシーやサービスに対する興味関心が必要になります。というのは、iPhoneユーザーの場合、PWAをインストールするには対象のWebサイトに行き、ブラウザのメニューから共有アイコンを押して、「ホーム画面に追加」ボタンを押すという手順を踏む必要があり、この操作を誘導するのがなかなか難しいからです。Androidの場合は、PWAをインストールするよう誘導するポップアップを開発できるので、iPhoneの場合よりは誘導が容易です。
PWAを導入するには、OneSignalというサービスを使えば手軽です。WordPressやWixやSTUDIOと連携することも可能なので、すでにWebサイトを持っている方も問題ありません。より柔軟な配信を行いたい場合は、システム開発が必要になります。
まとめ
LINEを活用したキャンペーンやクーポン配布の通知方法は、予算やユーザー属性に合わせて選ぶことが大切です。LINE公式アカウントの活用が最も一般的ですが、予算が限られている場合はネイティブアプリやPWAの開発も検討しましょう。ユーザーのニーズを的確に捉え、効果的な通知を行うことで、マーケティング施策の成果を最大化できます。
本記事は、「【2024年11月最新版】LINEプッシュ通知の6つの導入方法とその選び方(診断チャート付き)」シリーズの一部です。他の施策については、以下の記事もご参照ください。
さいごに
ボイスアップラボはLINE関連のシステム開発を受け付けています。既存のマーケティングツールでは要件を満たせないような時はぜひ一度お問い合わせください。