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宙組抽選ラッシュ応募に至った宝塚事件への考えまとめ

先日カフェでたまたま隣になった人が「宝塚の事件を見て職場のパワハラを訴えた」と話していた。縁もゆかりもない土地にも連鎖反応があるらしい。


「空って組?人?」でも詳しいなーレベルだが、影響を実感することは多い。むしろ広く浅い認識だからこそ払拭しにくいものだ。


合意書で14のパワハラが認められたが「会議室に呼び出した」も「全員の集まりをひらいた」もパワハラとした。つまり人目を避けても人前でもパワハラ、と一文で矛盾が生じている。

過呼吸はもちろん自殺についても、文春砲との関連性は無視出来ない。しかし不自然なほど週刊文春の存在が隠蔽されている。文春について記せば、宙組生が原因と言い切れなくなるのだろう。


文春にリークしたのが故人側でなければ「週刊誌へのリーク犯にされた」もパワハラになったはずだ。(週刊文春側は故人が情報源ではない体なので、以前そのような記事を掲載していた)

つまり書けることを書けるだけ書こうと羅列したために「書いてないことが最大の情報」となっている。


もちろん命を軽んじた対応そのものが、酷かったのは間違いない。証拠を~という現理事長の失言で、叩くべき劇団と世間から一気に認定された。

ただ死を知ってすぐの宝塚舞踊会や宙組公演で、正常な判断をしろというのも厳しすぎる。音楽学校が重なってもいない他組生が、既に始まっている公演を停止しないのも解る。


最も問題だったのは、102期の舞空瞳と天飛華音が主演公演を断行したことだ。

事件後に開幕する最初の公演。中止に踏み切る分かれ目のタイミングであり、故人と予科本科かつ遺族の同期という誰もが納得する関係性。

宝塚ファンも、むしろファンだからこそ不信感を抱くきっかけとなった。


舞空瞳と天飛華音が事件を軽視して主演公演を強行、舞空瞳に至っては退団記者会見で事件への揶揄ともとれる発言を連発した。

それ自体ももちろん問題だが、102期の妹が事件の矮小化に最も加担した同期を批判しないことで「遺族の狡さ」が見えてしまった。


行為でなく好意次第でパワハラを決めたことは、嫌いな上級生を文春に叩かせるのとも重なった。

公式HPの「全く事実無根」という掲載文は、週刊文春を否定したものだ。宝塚GRAPHの謝罪といい「文春に対抗するのは故人へのパワハラ」は飛躍しすぎである。

文春砲は(102期の妹含め)故人のリークなのが暗黙の了解としても、きちんとした説明が無く決着だけ出すのは隠蔽でしかない。

被害者に寄り添いたいと思っていても、どこまで見ないふりをすればいいのか。


そもそも週刊文春との力関係は、上級生はもちろん劇団上層部も「パワー」ではない。むしろ社会への発言力でいえば弱い側だろう。

では「文春がついた下級生」は弱い側といえるか?


損失は数十億円、最終的には100億ぐらいになるかもしれない。バッシングは当然のように続いている。

違和感のある主張も情で受け入れるには、金額的にも人数的にも影響が大きすぎるのだ。


星組102期が「予科本科の自殺なんて何処吹く風」で公演を行い、雪組が計画的な中止やスケジュール組み直しするわけにいかなくなった。103期との間にあると思われていた予科本科の絆を否定し、失望させるものでもあった。

劇団のイメージダウンも、結局宝塚全体で大惨事になったのも、分岐点は星組102期だ。


これも多くの関係者を責めた遺族だからこそ「責めない相手」というのは、責めた相手よりも重大な情報になっている。


以上を考えると宙組を避けても、一部週刊誌の分かりやすい誘導に乗せられただけになる。

事件への抗議として不買する時期は、もうとっくに逃しているのだ。

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