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私流おひとりさま美術館の楽しみ方。

少し肌寒くなってきた今日この頃。
六本木駅の前で私はGooglemapを眺めていた。

「ミッドタウンはこっちか」

GotoEATを使い実質半額で美味しいランチをしたあとは今日のメインイベント、リニューアルオープンしたサントリー美術館に向かう。

トレンチコートに高円寺で投げ売りされていたヴィンテージのスカーフ。
でも足元はGUのスキニーパンツとスニーカー。
美術館は立って観るので意外と足元が疲れるからだ。
あ。もちろんマスクもしてますよ。

思い立ったのは一昨日。

そうだ。美術館行こう。

うつ病になってから美術館に行くことが多くなった。
単純に仕事を休んだので時間ができたのが大きいがそれ以上にアクセサリーデザインの参考になるからだ。

美術館は良い。
なぜなら他人のアイディア、しかも太古の昔の人のアイディアにも触れられるからだ。

SNSでもそれは可能だが写真と実物では雲泥の差がある。

自分が生まれるはるか昔の人が作ったもの。美しいものや可愛いものや素敵なものを目の前で本物が見れるのだ。
こんないい場所は他にない。

ところでタイトルの通り私は1人で美術館に行くことが多い。
誰かと一緒に行くのも好きだが1人の方が気楽だし自分のペースで作品を見て回れる。

そんなわけで今回は私流おひとりさま美術館の楽しみ方をご紹介しようと思う。

楽しみ方その① 別に理解しなくて良い

わかる人にはわかる。わからない人にはわからない。
美術とはそういうものだと思う。

ピカソの絵のどこが上手いのかわからないように「これはすごい作品なんですよ」と言われても「へーそう」で終わる作品なんてざらである。
私も行ってみたは良いが「なんかよくわかんなかったな」という展覧会はよくある。

でも不思議なもので1点か2点ぐらいは「なんか好きかも」という作品があるのだ。

色合いが好きだったり形が可愛かったり感想は様々だが「なんか良い」と思ったのならその美術館に行った価値は大いにある。

別に高尚な感想も稲妻のような衝撃もなくていい。

「なんかあれ好きかも」

これぐらいでいいのだ。
それを感じられたらあなたの心には小さいけれど暖かいろうそくが灯ったのだ。

分からなきゃ分からないでいい。そのぐらいの軽い気持ちで観よう。

楽しみ方その② 真剣に観ない

私は美術館に入ったらまず全体を流し観して歩く。
その際ひとつの作品を見る時間は長くて3秒。

なぜかと言うと美術館によっては作品数が多く一つ一つ丁寧に見ていたら疲れてしまうからだ。

しかし上記の通り流し観しても「なんかあれ好きかも」と引っかかる作品があるものなのだ。

最後まで流し観したら邪魔にならないように「なんか良い」と思った作品の所まで戻る。
これができるのがおひとりさま美術館のいいところだ。

戻ったら今度は真剣に観よう。

なぜこの作品がいいと思ったのか。
この作品のなにが好きなのか。
どの角度が好きなのか。
遠くから見たり近くから見たりしてみる。
余裕があれば作品名と作者をメモして帰る。

全部観る必要は無い。1点か2点気に入れば儲けものなのである。

楽しみ方その③ 荷物は預けた方が吉

美術館は立って観る。
所々に椅子も置いてあるが基本立ちっぱなので意外と疲れる。

どの美術館もだいたい無料か100円返ってくるロッカーがあるので私は貴重品以外は預けてしまう。

身軽に鑑賞できるのならそれに越したことはないだろう。

短いがおひとりさま美術館ライフが長くなってきた私からのアドバイスだ。

以上が私流おひとりさま美術館の楽しみ方である。

美術館に行ってみたいけどなかなか行けない人。暇を持て余している人。ちょっと美術館に興味を持った人。

そんな方々の一助となれば幸いである。

では今日はこの辺で。

良い美術館ライフを!

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