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嘘の光は吐瀉物に紛れるように

あの子が憎いと泣く6歳の私よ

手書きの文字が好き声滲むから

どこにいても精霊と遊べる子らよ

垣根を越える力があれば自由

叱られても塀の上を駆け抜けていく猫のように

一瞬透けてまた戻る春の宵闇

泣き出してしまうのは強いからと言い聞かすペンだこが痛む

何もわからなくてもいいのにと心から思う

咲いて最低 花弁凍らす さあ反撃の始まり

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