してあげたり、やらせたり
「お皿、洗っておいてあげたよ」
「は?あげた、って何?」
夫婦喧嘩の発端になるひと言として、よく再現ドラマのワンシーンなんかで見たりする。
恐らく言った方は悪気なんてさらさらなくて、良かれと思って、の行動と報告なのかな、って思う。
もちろん、時と場合、その他諸々で受け取った側もなんとも思わない場合もあるだろう。
私はやっぱりちょっとそこに、上下関係が生まれていたり、見返りを求めてるのかな?って思っちゃう。
なるべく言いたくないし、言われたくないな、って思う言葉。
(余談ですが、私に「皿を洗った」なんて報告をしてくれる人はいないから、ちょっともうこれは想像の話です…)
「新人に何かやらせることある?」
新入社員の研修でうちの社内でよく耳にする言葉。
これまた、言った方はまったく悪気ないんだと思うけど、「やらせる」ってなんか…ちょっと違和感感じるのは私だけ?
教えてるのは先輩社員で、そこには少なからずの社歴やスキルなんかの上下はあるんだけど、「新人と一緒にやることある?」「次はこれを一緒にやろうか、ここの部分を手伝ってもらえる?」の方がよっぽど穏やかな空気が流れる気がする。
「やらせる」もあまり言いたくないし、言われたくない。
ことばって受け取り側に一任されることが多いから、難しさがある。
無意識やノリで発したものが、嫌な気分にさせることもある。
もちろん、その逆も然り。
「ことばを選んでくれている」と感じるとさらに嬉しい気持ちにもなる。
誰一人として傷つけない!なんて言い切れないけど、せっかく何かを人に伝えるのであれば、寄り添えるものがいいな、って思う。
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