見出し画像

【NotebookLM⑩】NotebookLMの系譜とAIリテラシー ーGoogleサイトで作るグループウェア(141)ー

🙇🏻いつも、Googleサイトで作るグループウェアを見ていただき、ありがとうございます!


この記事を読んで欲しい方

企業DXや校務DXの進め方に悩んでいる方
クラウドアプリの導入に悩んでいる方
自分だけのGoogleサイトを作ってみたい方

①NotebookLMはいかにして生まれたか

 みなさん、こんにちは!
 NotebookLM使っていますか?
 今回は、NotebookLMがいかにして生まれたのかを深堀りします。
 まず、NotebookLM自体は、去年の7月頃から限定公開されはじめ、12月にはアメリカのみで無制限に利用可能になっていました。

 WIREDには、2023/12/13日付で、エディター・アット・ラージ(編集主幹)のスティーヴン・レヴィによって、その経緯や考察が述べられています

 また、2023/12/8日にはYoutubeのGoogleリサーチで動画が公開されています。

 これらを見ると、NotebookLMの開発には作家のスティーブン・ジョンソンその中心にいたことが明らかになっています。

②HyperCard

  WIREDの記事の中では、「ジョンソンは大学時代、アップルのHyperCardに夢中だった。」と述べられており、その思考の萌芽が見られます。
 彼が作ろうとしていたのは、「執筆という創造的な作業を加速、強化するツール」であり、「変幻自在な思考パートナー」になるアプリケーションでした。
 
 【下記はHyperCardが実際に触れて動かせるサイトです】

 しかし、それは失敗し(ジョブズがHyperCardをゴミ箱に捨てましたからね)、最終的には作家に人気の「Scrivener」を使うようになったそうです。

③Scrivener

   Scrivenerに関しては、私は一度も使っていません(今回はじめて存在を知りました)し、機能も十分理解できていません。
 それより、そもそも日本語に対応していません。そのため、日本人でこれを使っている人は少ないと考えられます。

Scrivener

 内容を読むだけでも使い方が難しそうですよね。

 ただ、注意して内容を見ていくと、どこかで見たような画面です。
 そう、NotebookLMに似ているのです。

④Google Labsとの接触

 WIREDでは、ジョンソンが2021年頃にGPT-3を利用し始め、「AIがこれまでずっと頭の隅で考えていたツールを実現できるかもしれない」と考え始めたと述べられています。
 そして、22年5月にGoogle Labsの小さなチームがジョンソンにメールを送り接触が始まりました。
 そして、Google Labsのチームから『あなたがこれまでずっと追い求めてきたものを、ついにつくれるようになりました』と言われたのです。
 そして、1年足らずで一部公開1年半でアメリカ公開、そして2年で世界中に公開されたわけです。

Google Labs

 彼の思考の旅はHyperCardにはじまり、Scrivenerでデザインの方向性が固まり、そしてAIの出現で、現実的に「執筆という創造的な作業を加速、強化するツール」「変幻自在な思考パートナー」が生まれたのです。

⑤NotebookLMの未来

 NotebookLMはまだ、生まれたばかりのアーリーアクセスのサービスです。
 WIREDのスティーヴン・レヴィは、
「人類の未来は、AIを副操縦士(AIが人間の協力者として機能)として使うか、オートパイロット(人間がAIの助手のようになる)で使うかのバランスによって特徴づけられるだろう。
 後者は狭義の労働経済学的な意味で効率的かつ安価だが、さまざまな問題を引き起こす。」
 と述べています。

 つまり、NotebookLMをどう使っていくのかは、使う人間の選択(使い方)にかかっているのです。
 たしかにAIは非常に便利なツールです。実際私もGeminiAdvanceが出てきてすぐに仕事に使いだしました。
 
そして、AIとの対話の中で獲得した経験があります。
 
それは、AIの限界や間違いを理解しながら利用する(AIリテラシー)ということです。 
 
そうすることで、実際自分の処理能力を何十倍にも広げることができました。
 
(これでは使えないと行っている方をときどき見受けますが、そのような態度ではAIは使いこなせません。自分自身のその態度を乗り超える必要があるのです。わたしも乗り越えました)

 
つまり、あくまでも人間が主体で、そのサポーターとして利用するならば、未来は明るいものになりますが、もしそうでなければ、NotebookLMは人間に暗い影を落とすツールになってしまうことでしょう。

NotebookLMの未来





 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?