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幼心でファンタジーを懐かしんで【魔女たちは眠りを守るを読んで】



ファンタジーと現実が重なる世界の物語。






初めて読む本なのに、どこか懐かしい気持ちになる物語と出会った。



幼い頃、魔法使いとか魔女に憧れていた。
小学生のときは魔法を使ったり、冒険する物語が好きだった。「シェーラ姫の冒険」とか「らく魔女シリーズ」、ハリーポッター」、「ヒックとドラゴン」を読んでいた。

あと、「トンガリボウシと魔法の365日」っていう学校に通って魔法を覚えて、その魔法を使って問題を解決していくようなゲームが好きだった。



私にとって、魔法や冒険といったファンタジーの世界の物語は、現実から離れられる、救いのようら存在だった。



でも、高校生のとき友達から「どんな本が好き?」って聞かれたとき、「ファンタジーが好き」って答えたら、「ふーん」って言われた。
当時、完璧主義なところがあって、みんなと仲良くしたいって思ってた。だから、みんなと同じでありたかった。自分の好きを否定されて悲しかった思いもあるけれど、みんなとちがうかもしれない自分が嫌になってしまって、ファンタジーを読むのをやめた。


それ以降、ファンタジー要素がある本は読んで来なかったのだけれど、「魔女たちは眠りを守る」を読んでいっきに幼い頃の自分に引き戻された。



「魔女たちは眠りを守る」は簡潔に説明すると、人間の住む世界に魔女が住んでいる。魔女は、困っていたり助けを必要としている人間とか幽霊、人形…あらゆる人に対して、魔法を使って、手を差し伸べる話。



現実では、魔法を使ってピンチを切り抜けたり、誰かを助けることはできない。


それでも、本を読むと、ファンタジーの世界に飛んで、辛い現実から逃げることができる。


物語は私にとって、魔法だと思う。「魔女たちは眠りを守る」はそんな大切な存在を思い出させてくれた。



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